お帰り
(魔法が戻った?もしかして…、)
「フィオナ!今がチャンスよ!」
「えっ?」
「えっ?じゃないわよ!シオンよ!シオンが彼女の中で抗っているのよ!今倒せばもしかしたら…、」
フィオナに希望が見えた。
「わかったわ!皆!」
「「「『スピリッツⅢ』!」」」
「「共鳴!」」
「火の鳥よ、我が敵を焼き尽くせ!『不死鳥矢』!」
「くう!」
シーナに炎の矢が当たる。
「天から降りし裁きの光よ、我が敵に降り注げ!『断罪光』!」
シーナに光の弾丸が降り注ぐ。
「「聖なる鳥よ、敵を飲み込め!『聖鳥』!」」
シーナに光の鳥の翼が当たる。
「い、いい加減にしなさい!」
(今貴方を倒せばシオンが、シオンが帰ってくる!だから!)
「『スピリッツⅣ』!」
フィオナの背中に妖精の羽が生える。
(これで、…決める!)
「妖精よ、我らに光の祝福を我が前に立ち塞がるものには、光の制裁を。我が身を精霊に変え…『妖精輪』!」
シーナの足下に妖精が巨大な魔方陣を描き、その魔方陣が輝きシーナを吹き飛ばす。
「きゃあああー!!」
(あ、れ、私の身体が?でも、シーナを倒した。これで、シオンは。)
フィオナが目を覚ますと、シオンが心配そうにフィオナを見ていた。
「姉さん!姉さん!」
「あっ、シオン戻ったのね。」
「ちょっと、違いますね。二重人格状態です。」
(シーナもいるのね…。)
「でも、主導権は僕になりましたから。大丈夫です。」
「良かったー。」
「良くないですよ!姉さん、二度とシーナを倒した技は、使わないでください。精霊になってしまいますよ!」
(えっ?)
「今回は、自然回復の範囲でしたが次はどうなるか…。」
ぶっつけ本番だったため、フィオナは何が代償がわかっていなかった。
(そんな危険な技だったのね。)
「わかったわ、もう使わない。」
「それと、助けてくれてありがとう。姉さん。」
(そういえば、名前呼びそうにならないのね。嬉しい。そして、おかえり、シオン。 )
やっと姉弟の絆が戻った気がして、フィオナはシオンを抱き締めた。
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フィオナ
『スピリッツⅣ』new !
スピリッツ技
『妖精輪』new !