閻魔
「ここがあの世か。うわ!蒼くて丸いのがある!これが魂か…。」
「踏まないでよ。」
「踏まねえよ!」
「この魂たちが並んでる先に閻魔がいるのか。」
しばらく歩くと閻魔がいるであろう屋敷についた。ランドがノックする。
「すみません、入っても大丈夫ですか?」
扉が勝手に開いた。入って良いようだ。部屋に入ると人がいた。
「なんじゃ、ワシはいつも忙しいんじゃが。まぁ良い、少し息抜きするかの。」
閻魔は二十メートルを超える巨人だった。閻魔が場を設ける。
「生きた人間がくるのは珍しいのー。ん!?お前さんは!」
「はい、彼の魂を診てもらいたいのです。」
「…いいじゃろう。待っておれ。」
シオンをベッドに寝かせる。そして、閻魔はシオンの黒いオーラを不思議なブラシではらっていく。
「むう、根本的な解決は、死神が帰ってきてからじゃな。どれ、お主らの前世の話でもして時間を潰すかの。」
それを聞いて、フィオナはホッとした。
(良かった、治るんだ。)
「前世教えて良いんですか!?」
フィオナ以外の三人は、シオンが一大事だから何も言わなかったが前世が知りたかったようだ。
「かまわん、では力を使うからじっくりと見せてくれんかの?」