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報告
シオンは、今回のことをギルド長に報告していた。
「ずいぶんすっきりした顔だな。」
「わかりますか?」
「ああ、やりきったという感じだ。」
やっと亡くなった後もあの男に利用された人達も安らかに眠れる、シオンはそう考えていた。
「ご苦労だったな。」
「いえ。」
(後少し、後少しで…。)
女神オルティは、邪悪な笑みを浮かべた。
(もし、この計画を始動したときフィオナは、こっちに来てくれるかしら?)
女神オルティは、たくさんの神の中でも最も強い力を持つため、創造神によって制限がかけられている。その為、大まかな未来しか見ることができない。
(あの男ちゃんと役に立ったわね。ご苦労様。これでシオンはこちら側ね。)
女神オルティの隣に、シオンそっくりの女性が立っていた。