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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第4章 マッドサイエンティストとの決着
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対峙

(やっとフィオナが落ち着いたな。)

最初エリシアの腕に噛みついたり、殴ったりして暴れていた。しかし、ちっとも弛まずフィオナは諦めた…のではなく、

(いや、気絶してる?)

エリシアは痛みを我慢するために、腕に力がはいっていたようだ。

(この部屋に人がいるわ。)

フィオナを起こす。

(はっ!)

(着いたぞ。)

(シオンは、母さんは?)

(そういえば、お母さんの気配が消えたわね。シオンの気配も弱ってるけど、勝ったみたい。)

(母さん…。)

(ほら…、行くぞ。)

部屋に入る。

「またか!また邪魔者が来たのか!忌々しい!『最速』も役に立たないな!」

『最速』とはアリスの二つ名だった。フィオナはそれを知らなかったが、すぐに母親の二つ名だとわかった。

(それって母さんのこと?こいつは!)

突っ込もうとするフィオナをランドが手で制す。

「真っ当なことをしていたら何もなかったのにな。『キメラ』に『不死身』。危険な研究に手を出し、死者も出しすぎたな。」

「なぜその事を?ちっ!だが今は、関係ない!そこまで知られたからには、生きて返すわけにはいかない!」

研究者が自分に何かの薬を投与する。そして、突っ込んできた。

(速い!まるでシオンみたいだ!あの薬で身体を強化したのか!)

「『守護者(ガーディアン)』!」

(これで、ほとんどの攻撃は、俺にくる。)

拳を大盾で防ぐが腕がしびれる。

(なんて怪力してるんだ!お前は、エリシアか!)

「『共鳴(リンク)』!」

フィオナとクリスが共鳴(リンク)した。共鳴(リンク)というのは、互いに思考を共有することができる状態のことだ。さらに、

「炎の槍よ、敵を貫け!『炎槍(フレイムランス)』」

「疾風よ、敵を飲み込め!『(サイクロン)』」

炎の槍が男の肩を貫き、風の渦が男を飲み込む。

「「炎の渦よ、敵を飲み込み全てを焼き焦がせ!『炎嵐(フレアトルネード)!』」」

合成魔法を使うことができる。他にも合成技が存在するらしい。サイクロンから脱出したところに追い討ちがかかった。

(どうだ!)

「お、おのれぇ!」

効いてはいるが、すぐに傷が治る。

(こいつ、自分の身体も不死身にしていたのか!)

「はあ!」

エリシアは、魔法を使わず拳を繰り出す。

(俺にとどめをささせようとしてくれているのか?しかし、決定打がない。どうすれば…。)

そんなところに、

「まだ、やって、いますね。(ぜぇぜえ)」

ヘロヘロのシオンがやって来た。


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