60/220
手がかり
シオンは、ギルド長に呼ばれていた。
「実は、捜索依頼があるんだが…。」
「お断りします。」
セブンスフォレストの件で、捜索依頼はしばらく受けたくなかった。
「せめて最後まで聞けって。どうやら、帰ってくるケースもあるようだが、異形の姿になってだそうだ。」
「…!」
(まさか、あいつが!)
「受けます!」
「えっ?でも、さっき…、」
「受けます!」
「お、おう。」
今回の依頼について話す。
「まさか!」
ランドが動揺する。
「可能性の話ですけどね。」
(今度こそ終わらせる。ただし、復讐ではない。)
「ランド、約束覚えてます?」
「もちろんだ!」
「では、明日問題の森に行きますよ。」
翌日
「着いたな。」
「ええ。」
まるで、血に濡れた赤い森にたどり着いた。