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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,7章 6人目になるはずだった者
58/220

だからこそ

「な、何だ!クレイが…。」

「グオオオオオオーーー!!」

見た目が化け物に。両腕には、黒い靄が。シオンが言っていたキメラの特徴だりクレイだったものが腕で、ランドを貫こうとする。

「くっ!」

ギリギリで避ける。あの黒い靄は、回復無効の効果がある。不死身も、客観的に見れば強力な回復魔法が常時かかっているのと同じだ。あれで、心臓を貫かれようものならいくらランドでも死に至る。

「クレイ!目を覚ませ!クレイ!」

「グル!?」

(反応した!)

と思ったらすぐに攻撃してきた。

(しまっ…)

キンッ。

「何ためらっているですか!」

シオンが立っていた。どうやらシオンがクレイの腕を弾いてくれたようだ。

「シオン!そいつは、クレイなんだ!」

「急にクレイの気配が消えて別の気配になったと思ったら、そういうことですか。」

スー、ハー。シオンが深呼吸した後、目付きが変わった。

(ま、まさかシオン…。)

「や、止めろ、シオン!お前だってクレイと仲良かったじゃないか!」

「だからこそ…、ですよ。クレイだって僕達を殺したい訳じゃない。クレイが親友殺しになるぐらいなら…僕がなります!」

(シオンは、本気だ!殺すことでクレイを救おうとしている。それに比べて俺は…。)

「ぐあ!」

シオンが殴り飛ばされる。シオンの動きについていっている。

「くっ!『スピリッツⅡ』!」

シオンに、もう余裕がない。

(このままだとシオンが…。)

シオンは、10分前後戦い続けている。

(くっ!迷うな!俺!)

シオンの『スピリッツⅡ』が解ける。

「もう、時間、切れですか。ごめん、なさい、師匠、クレイ、皆…。」

「『スピリッツⅡ』!『回転切り』!」

クレイの右腕を切り落とした。

「グオオオオオオーーー!?」

すると、クレイが人の姿に戻った。

(やったのか!)

「ク、クレイ?」

「ランド!今抑え込んでいるから、今のうち殺してくれ!」

「…。」

(駄目だったのか…。)

「どうせ死ぬなら、人の姿で死にたい。頼む。」

「…ごめんな、クレイ。」

「ありがとな、ランド。」

ランドは、クレイにとどめをさした。

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