50/220
ハーフ
約2週間後。
エリシアは体術をほぼマスターした。まだ卒業はしていないようだが。しばらくすると、穏やかそうな村に着いた。
(花とかたくさん咲いてて綺麗…。おまけに、いろんな施設が揃ってる。学校なんて、私の村には、無かったわよ。)
孤児院らしい建物から誰かくる。
「失礼ですが、魔法使いの方ですか?」
「そうよー?何かしら?」
「私は、こちらの孤児院の院長をしております。折り入ってお願いがあるのですが。」
「内容は?」
「診てもらいたい人がいるんです。」
「わかったわ、でも期待しないで。」
院長についていく。そこには、
「この子なのですが、人間と吸血鬼のハーフでして。そのせいか体調をよく崩すんですよ。医者には、どこにも異常がないと言われて。だから魔力が関係していると思うのですが。」
「…これは、すごいですね。この年で私の半分も魔力がありますよ。」
「何とかなりませんか?」
「症状を抑える薬とかありますか?」
「少々お待ちください。」
エリシアの姉さんを幼くしたような外見の女の子がいた。
ここで、クリスと出会った。