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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,2章 エリシアとの出会い
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化け物扱い

「はっ、はっ、はっ。」

女の子は急いで鹿を運ぶ。この女の子がエリシアだった。

(姉さん喜ぶかな?)

ちなみにその姉さんとは血は繋がっていない。気がついたら、森の中で突っ立っていたエリシアを、村まで案内し、妹のように接してくれたからエリシアは姉さんと呼んでいる。

「ただいまー。」

「お帰りなさい。今日もありがとうね。」

「ううん、好きでやっているから。」

「二時間したら帰ってきなさい。今日は、鹿鍋よー!」

「やったー!」

(嬉しい!鹿鍋のことじゃなくて姉さんが喜んでくれることが嬉しい!頑張った甲斐があったわ。)

そう思っていたのだが、

(それにしても姉さんまた怪我してる。いつも、何があるのかしら?)

「姉さん、その怪我…、」

「じゃあ、待っててね。」

エリシアの姉は強引に話を切った。姉の態度に疑問を抱きながらも、結局聞かなかった。




「ねぇ、この村なんかギスギスしてない?」

3人はさっきから、じろじろ見られてる。宿に入るがそこも変わらなかった。

(何なの?余所者は、歓迎しないのかしら?)

宿の受付をしている人が近づいてきた。

「あんたら、あの女の関係者か何かか?」

「何の話ですか?」

「その様子だと、違うみたいね。」

「あの女とは?」

「あんたらも見ただろう!あんなガキが鹿9、10匹担いで運ぶなんて!あの女は、化け物だよ!」

(さっきの女の子か。)

「それなのに、あの女の義理の姉は、ちっとも追い出そうとしない。気味が悪くてしょうがない!」

その冷たい物言いにマリアは悲しくなった。

(確かにあの年ですごいと思ったし、人間離れしているとも思ったけど。でもそこまで言わなくても…。)

「ああ、愚痴言って悪かったな。お詫びに宿代1割安くしとくよ。」

宿代が安くなっても、マリアはちっとも嬉しくなかった。

(あの子、この村に受け入れられてないのね…。)

マリアはどうにかしてあげられないか考えていた。

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