表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,2章 エリシアとの出会い
41/220

怪力女

10日後

「師匠ー、新しい服がほしいです。体も洗いたいです。」

フィオナが文句を言うが、当然だった。服はボロボロ、(にお)いも少しひどかったのだ。

「はいはい、体洗うのは村か川を見つけたらね。服はいずれ…ね。」

しばらく歩く。すると、3人はとんでないものを見てしまった。

(うわぁー、すごーい。)

シオンとそう年が変わらなさそうな女の子が鹿10匹を担いでいた。

(僕もあの時あれだけの力があれば母さんは…。いや、たらればは、良くないですね。)

「じろじろ見ないで…。それと、あげないわよ。」

「失礼ねぇ!ちょっとビックリしただけじゃない!」

フィオナも見ていたらしい。

(まあ、嫌でも目に入りますよね。)

女の子は、足早に去っていった。

「人がいるってことは、この近くに村があるわね。よーし、後をつけるわよー!」

その提案は、シオンにとって自称女神オルティを連想させて嫌だった。

(後をつけるってストーカーみたいで嫌なんですけどー!)

そんなシオンの心の叫びも虚しく、結局行動に移した。




20分後村に着いた。

(20分も担げるってすごいですね…。)

女の子は一度も休憩せず、担いでいた。

「…また来たの?」

女の子は不機嫌そうに言う。それに腹が立ったのか、

「一泊したら出ていきますぅー!」

フィオナが突っ掛かる。

「機嫌を害してすみません。」

(フィ…姉さん突っかからないで。後をつけたんだから、機嫌が悪くなっても仕方がないです。)

実際は尾行に気付かず、単にまた会ったのが嫌なだけだったがそれには気付かなかった。

(…わかってるわよ。)

「宿ならあっちよ。」

意外にも東に指を指して宿の場所を教えてくれた。

「親切に、ありがとうございます。」

「…じゃあね。」

こうして1日が過ぎた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ