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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第1章 魔族軍の戦争主義派襲来
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戦闘開始…の前に

「初めまして。」

シオンとランドの2人は、今魔族軍の前に立っている。

「今からでも遅くありません。引き返していただけませんか?」

説得しようとしているのは、シオンだ。しかし、ここまで来て、引き返すようなら、そもそも攻めてこない。

「ふざけるな!お前達のような平和主義派のせいで魔王様まで人族に和平を結んでもいいと考えるようになったんだぞ!」

「それでは、駄目なのですか?争いが無いのが一番だと思いますが?」

「黙れ!我々魔族が今まで、どんな扱いを受けてきたのかわからないからそんなことが言えるのだ!」

「ある程度は、知ってますよ。人族が研究と称し吸血鬼は、本当に太陽の光で死ぬのかとか、魔族は不死身なのかとか、する必要のない実験でたくさんの魔族が亡くなったことを。」

現在も法がつくられ、減りはしたものの法を掻い潜ってやる者があとをたたない。そして、これは人族に限ったことではない。

「だったら、なおさら平和主義を掲げるのを止めろ!目障りだ!人族を滅ぼすことでしかこの恨みは、晴らせない。」

「しかし、魔族も同じようなことをした記録がありますよ。人族も同じ思いなのでしょう。このままではどちらかが滅ぶまで争うことになると思いますが?」

そう、魔族もまた人族に同じことをしていた。これでは、イタチごっこである。

「かまわねーよ!それで人族に爪痕を残せれば。それに魔族のほうが魔力も腕力も上なんだ!」

「互いに死者が出ないほうがいいと思いませんか?」

「うるせー!相手は、2人だ!やっちまえ!」

「説得失敗ですか。痛い思いをしないための最後の慈悲だったのですが。」

シオンは、数キロ離れたところにいるクリスとフィオナに合図をおくる。

ランドは、話し合いとか面倒なことをするくらいなら、説得などせず、力で言うことを聞かせるだろうが、シオンはできれば話し合いで解決したがっていた。なぜならこの戦い、勝敗は決まったも同然だったからだった。そして、ランドとは逆で戦うのが面倒だった。だからこそ、話し合いで解決したかったのだが、無駄に終わった。

(…では、『最強』の弟子の力をみせるとしますか。)

シオンは、せっかくの説得に頷くどころか、全く聞く耳を持たなかったことに静かに怒っていた。

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