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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,1章 シオンとフィオナとの出会い
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歴史ハンター

シオンの村に行く最中、マリアは沈黙は嫌らしくシオンに話しかけた。

「貴方は、あんなところで何していたの?」

「僕の母さんが『歴史ハンター』なんです。僕もああいうふうになりたくて、歴史ハンターごっこをしてました。」

『歴史ハンター』とは、洞窟や遺跡に潜り歴史を探求する仕事のこと。

「着きました、ここです。」

ものすごい速さで誰か来る。

「シオン!何処に行っていたの!心配したのよ!」

気がついたら、シオンを抱き抱えていた。

(この子、もといシオンの母親みたいね。というより、この子の一家ってスピード狂?母親に至っては、全く見えなかった。)

シオンの母親がマリアに殺気を放つ。

「何!この女がさらったの!」

「違います、僕が勝手に村の外で遊んでただけです。」

マリアに放たれていた殺気が消えた。

「誘拐犯だと疑ってごめんなさい。最近多くて。お詫びに家に泊まっていかない?」

「では、お言葉に甘えて。」

マリアは、スピード狂一家の家に入って行った。




「シオン、次からはちゃんと言ってから出掛けなさい。」

「ごめんなさい。」

「貴方がこの子の母親ですか?」

「そうよ。ああ、自己紹介がまだだったわね。私は、アリス。歴史ハンターをしているわ。」

「…『最強』の名を頂いたマリアです。」

少し顔を赤くしながら、自己紹介をした。

(本当は恥ずかしいし、いらないんだけね。この称号。)

「こ、これは、失礼しました。噂は、聞いています。」

「どんな噂ですか?」

「闘技場のステージを跡形もなく消したとか。」

事実だった。

(そこまですごいことかしら?ちゃんと加減したのだけど。)

「ああ、だったら尚更なんとお詫びをしたものか。」

「だったら、この子、シオンを私の弟子にしたいのですが、よろしいですか?旅のお供として。」

シオンに会った時から考えていたことを話した。

「弟子ですか?寧ろ、名誉ではありますが、家を出るのは、ちょっと。」

(うーん、そうよね。)

これといって思い付かなかったため、

「では、食事付きて泊めていただくだけで良いですよ。」

と提案した。

「ありがとうございます。」

「ピィ!」

窓から一羽の鳥が入ってきた。マリアは、それを見てかなり動揺した。

(この鳥…、不死鳥!)

不死鳥は、人が苦手でどこか人の目に映らぬところで生きている生き物。マリアも図鑑でしか見たことがない。それが普通の民家に入ってくるとは思わなかったのだ。

「あの、この鳥…。」

「この鳥?何の種類か、わからないけどシオンが拾ってきたのよ。怪我していたらしくてね、治してあげていたらシオンになついちゃったのよ。」

(不死鳥が人になつくなんて珍しい。いや経緯を聞けば不思議でもないわね。)

こうしてこの村の料理を堪能した。


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