精霊姫
(人間の女性なのに、何故か精霊魔法が使える…ねぇ。これって、姉さんが全て当てはまっている気がしますけど。念のため…。)
念のためと思いながら、本音はそうあってほしくないだけだった。なぜなら、フィオナの中にいるということは、フィオナと一緒にいる間、自分達が何をしているのか筒抜けということだ。特に疚しいことはしていないが、落ち着かない。そう考えていた。そのため、
「他にはありませんか?兄弟がいるとか、前世の記憶が残っているとか。」
シオンはフィオナにはない、別の材料を探そうと必死だった。
「前世の記憶は、残っていないだろう…。そもそも残らないように死神が魂を洗う。ただし、兄弟は、兄もしくは弟がいる可能性が高いはずだ。」
「その根拠は?」
「それは、言えない。」
(根拠あるんですか。弱った…、ますます姉さんの可能性が高くなってきましたね。)
フィオナを見ると、本人も複雑そうだ。
「…その顔、心当たりがあるのか!」
期待した顔で押し寄せてきた。
(おもいっきりありますけどね。え、ええと、どうしましょう?)
「…その情報だと今のところ私は全て当てはまっています。」
フィオナが重い口を開いた。
(いいの?姉さん。)
フィオナが頷く。
「そ、そうなのですか!」
「…中に入れるか試してみますか?」
(姉さんがいいのなら…、いやでも、もし悪影響があるのなら、この妥協案諦めましょう。)
「あっ、もし試して違うかったらどうなるんですか?」
「ただすり抜けるだけだ。」
特に無いらしい。
「ギルド長、霧の問題は解決しました。残念ながら生存者は、0でしたが…。」
「そうか…、ご苦労だったな。調査だけでよかったが、よく解決してくれた。」
ちなみに大精霊達は、
(く、うう!)
(嬉しいのは、わかるが泣くな。)
(確かに、あんな死に方されてもう会えないと思っていたけど。)
「きゃあーーー!」
「な、なんだどうした!」
「い、いえ…、あの森でいろいろあって。それを思い出して叫んでしまっただけです。」
(急に頭の中で喋らないで!ビックリしたじゃない!)
((((((((申し訳ありません…。))))))))
「そ、そうか。大変だったな。」
こうしてセブンスフォレストの問題は、解決した。
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大精霊は、地、水、火、風、氷、雷、闇、光の8体です。大精霊の名前は、
地、ノーム。水、ウンディーネ。火、イフリート。
風、シルフィード。氷、シヴァ。雷、ヴォルト。
闇、ネガ。光、アスカ。
フィオナ
『精霊???』→『精霊姫の生まれ変わり』
『大精霊の主』new ! 大精霊の力を借りることができる