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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第3章 セブンスフォレスト
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大精霊

シオンとクリスを担ぎながら、最深部らしきところに入る。

「あっ、フィ…姉さんもう大丈夫です!下ろしてください!これは、霧の影響なんです!」

「うう。は、恥ずかしい!」

二人は、正常に戻ったみたいだ。すると、急に水の弾丸が飛んでくる。

(いきなり何よ!)

「人間、此処に何の用だ!」

きれいな女性の姿をした水の精霊に問われる。

「貴方達は?」

「我らは、大精霊だ。」

(だ、大精霊!)

「この森で、たくさんの行方不明者が出ています。そのため、僕達はこの森で行方不明者の捜索それと調査をしています。」

シオンが普通(・・)に精霊話しかける。

(えっ、シオン見えてるの?そういえば本で読んだことがある。大精霊は、力が強いため実態化しているだったわ。)

精霊は、特殊な魔力を宿しており、精霊魔法に適性がないと見えない。

「そうか、ご苦労だったな。残念ながらこの森の生存者は、お前達だけだ。」

「では、この森の霧をどうすれば消せるか教えてくれませんか?」

「教えるわけがないだろう。あの霧は、私達を狙う者達から守るためにあるのだ。」

「しかし、そうでない者達まで亡くなっています。」

ギルド長の報告からただ素材がほしくて入った者、依頼を達成するために入った者がいることがわかっている。

「それは…、すまないと思っている。だが、私達も生きるために必死なのだ。」

「そこをなんとか、妥協案はありませんか?」

大精霊達がしばらく考える。

「では、精霊姫様の生まれ変わりを連れてこい。そうすれば我らは、この森にいる必要はない。」

(精霊姫?歴史の本には、精霊王って書いてあったけど。)

精霊王というのは、エルフに精霊魔法を授けた精霊だ。そのため、人族、特にエルフは神と崇めている者もいる。

「精霊王ではなく?」

「お前達が勝手にそう呼んでいるだけだ。正式な呼び名は精霊姫様だ。」

「何故森にいる必要がなくなるのですか?」

「我ら大精霊は、精霊姫様の中こそが居場所だからだ。」

(精霊姫様の中に家があると。)

「生まれ変わりなんているのですか?」

「閻魔から知らせがきた。間違いない。」

(閻魔実在するんだ。大精霊と閻魔ってどんな関係か聞きたいけど、今聞くのはそういうことじゃないですね。)

「手がかりは?」

「人間に生まれ変わっているらしい。それなのに精霊魔法が使えるそうだ。ちなみに、精霊姫様の魂は、女性にしかなれないタイプだそうで性別は、女性だ。」

(へぇ、魂には、男性しかなれない魂、女性にしかなれない魂があるんだ。しかもあの口ぶりだと、どちらにもなれる可能性のある魂もあるんだ。ってちょっと待って…、大精霊が言った手がかりって…。)

フィオナは、他人事に思えなかった。

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