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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第3章 セブンスフォレスト
30/220

色欲

「今更になって、この依頼を受けたことを後悔してきましたよ。」

仲間同士で戦ったり、人格がおかしくなったりで身も心もボロボロだった。

「そうよね…。」

霧の色が緑からピンクに変わる。

(今度はなんですか?)

シオンはいきなりフィオナに『(バインド)』で拘束される。

(最初のやつでしょうか?また怒ってます?)

「「「はぁ、はぁ。」」」

女性陣の目がおかしい。

(何故でしょう?別の意味で、身の危険が…。)

カリッ。

クリスが唇を噛んで血を流す。

(まさか!)

クリスが、その血を飲ませようとする。吸血鬼の血を飲んでしまうと、その吸血鬼の命令に逆らえなくなる。奴隷のようなものだ。

(クリスは、ハーフだからわからないけど危険は、おかせない!)

「ランド!」

「邪魔は、させない!」

「くっ!」

シオンは、ランドを見る。ランドはエリシアに足止めされている。その後、ランドはエリシアに遠くへ投げ飛ばされた。

(ほ、本当にまずいですよ、これ!)

「クリスは、早くして!私、もう我慢できない!私が一番にシオンを…」

「フィオナずるい!じゃあ、私が二番に…」

(姉さんもエリシアも何言ってるんですか!…ってよく考えればこれって魅了状態なんじゃあ?それなら!)

ポケットに手を伸ばす。

(届け、届け!)

ポケットから取り出したのは、魅了状態を解く薬。クリスに飲ませようとするが、拘束魔法のせいで、上手くいかない。誤ってシオンの口の中に入ってしまった。

(僕が飲んでも意味がない!仕方ない、後でクリスに怒られる覚悟で…、)

「んっ!」

口移しで飲ませようとする。

(ごめん、クリス!緊急事態だから!)

クリスの血を飲まないように注意しながら、薬を飲ませた。

「え、あっ。」

(よし、クリスが正気に戻った。)

「クリス!『(バインド)』を切ってください!」

「え、ええ。」

クリスが、『(バインド)』を切る。

「シオン!待たせた!」

「どこまで飛んで行ってたんですか!」

(クリスは、まだ病み上がりですし。)

「クリスは、もう大丈夫です!二人で倒しますよ!」

「ああ!」

「「『スピリッツⅢ』!」」

「「『スピ…』」」

「『桜吹雪』!」

シオンは、舞ながら目にも止まらぬ速さでフィオナとエリシアに攻撃する。

「きゃあ!」

「よし、後は、エリシアだけ!ランド!」

「任せろ!『覇斬撃』!」

「きゃあああ!」

巨大な斬撃がエリシアに当たる。

(ようやく終わりました…。疲れた~。あっ、あそこには霧がないがないですね。休憩、休憩。)




(ボー)

クリスがずっと唇を触りながらボーッとしている。

(何があったんだ?)

ランドはフィオナとエリシアを見る。二人も俯いている。

(さっきの自分達の状態にショックを受けて…ではないな。クリスがどうしてあんな状態なのか、何か知ってるな?)

しかし、無言のプレッシャーで何があったのか聞けなかった。

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