強欲
「フィ…姉さん、むやみに魔法使わないでください。アイテムは無限じゃないんですよ?」
「わかってるわよ…。」
半眼でランドを睨みながら言う。
「それにしても、普通にクリスにも影響があったな。」
話をそらすために、影響が出ない基準について話そうとする。
「うっ!蒸し返さないでぇ!」
余程恥ずかしいのかクリスの顔が真っ赤だ。
「それにしても、もうこれは確率かな。」
「その内僕にも影響を受けるのかな…。」
「安心しろ!もしそうなったら、今度は俺が元に戻してやる!」
(シオンが壊れた…。)
「ああ、こんなにミスリルが!エリシア!ここにあるミスリル全部全部持って帰りますよ!エリシア!空間魔法を!」
「え、ええ…。」
やってはいるが、いつものシオンと違うから困っているようだ。
「これで武器も防具も金も手に入る。ハハハ!」
(早く霧の無いところまでいこう。)
「…。」
「し、シオン、気にしないで。ほら、良い武器や防具を作るのは良いことだから。」
「そ、そうよ。ミスリルは、たくさんあっても困らないし。」
「…。」
(すまねぇ、シオン。俺は…、無力だ!)
自分のさっきの状態を思い出したせいで、シオンは放心状態だった。シオンの目に光が戻ったのは、それから30分後のことだった。
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シオン
武器 ブロードソード×2 → ミスリルソード×2
フィオナ
武器 ソニックダガー×2 → ミスリルダガー×2
ランド
武器 鋼の大盾 → ミスリルの大盾
防具 アイアンアーマー → ミスリルアーマー
エリシア
武器 パワーグローブ → ミスリルガントレット
ショートソード → ミスリルソード
防具 アイアンプレート → ミスリルプレート