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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第3章 セブンスフォレスト
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憤怒

「着いたな…。」

「霧が濃い以外普通の森に見えるけど?」

(霧が濃いせいで行方不明?それだけといいんですけど。)

少し進むとたくさんの死体が転がっていた。

(いったい何が…。皆の意見を聞いてみましょう。)

「ランド、これって…、うわ!」

まず、ランドに聞いてみようとしたら、いきなり大剣を振り回してきた。

「いきなり何を…。」

「わ、わからねー…。急にイライラして、暴れずにはいられない!」

よく見るとフィオナとエリシアが喧嘩している。

(もしかしてこれって…、)




(エリシアとフィオナが喧嘩をするのは、いつものこと。でも、今回は違う。あれは、本気で命を取りにきている!)

「止めて!それは、一線を越えているわ!」

「黙ってなさい、クリス!弟に近づく虫を潰している最中なのよ!」

「そうよ、クリス!いつもいつも邪魔してくるこれを処分するチャンスなのよ!」

「「『スピリッツⅢ』!!」」

殺意すら感じて、クリスは少し怯む。

(まずいどうしたら…。こうなったら、)

「『スピリッツⅢ』!」

(戦って止める!)




(正常なのは、僕とクリスだけですか。)

ちなみに、シオンは、『スピリッツ』を使われる前に『桜』でランドを気絶させた。怒りのせいか、ただでさえ大振りで隙だらけなのに動きが単調になっていて余裕があった。

(次は姉さんとエリシアですか。…でも、僕が行ったらもっと酷くなりそうな気がします。)




「「邪魔をするなー!!」」

いつの間にか標的がクリスに変わっていた。

(二人ともこんなに仲良くなって…、ってそんな場合じゃない!動きが何故か単調になっているおかげで避けられるけど、このままだと…。仕方ない!二人とも我慢しなさい!『衝撃砲(インパクトキャノン)』!)

衝撃砲(インパクトキャノン)』は、無属性の中級攻撃魔法。しかし、クリスが使うと普通の魔法使いの上級魔法に匹敵する。エリシアに当たる。だがフィオナには、避けられた。

「『睡眠矢(スリープアロー)』!」

(チャンス!)

(『反射(リフレクト)』!)

フィオナの弓技をはねかえす。『反射』は1度だけ魔法や弓技、銃技を跳ね返すことができる。それに対し『睡眠矢(スリープアロー)』は、文字通り当たった者を眠らせる弓技。その技がフィオナに当たった。フィオナは、眠りについた。

「シオン、終わったわよ。」




「どうやら、霧を吸うと怒りの感情を爆発させてしまうみたいですね。」

「どうして私達は、大丈夫なの?」

「確率か、人によっては効かないかじゃないですか?」

しばらく、歩くと霧が晴れてきた。

「そうなのかしら?…あそこ!あそこは、霧がないわよ!あそこに3人運んで、休憩しましょう!」

そして、シオン達は、安全な場所で休憩することにした。

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