太陽
「シオン、背中に蜘蛛がついてるわよ。」
「そうなんですか?取ってくれませんか?」
「ごめんなさい!蜘蛛は、無理なの!」
足が多いし、気持ち悪い!
「よーし!今日は、避けるだけじゃなく攻撃してきなさい!一本とったら終わり!」
前衛は、エリシア、シオン、ランド。後衛は、フィオナ、クリス。
「『守護者』!」
ランドの異能『守護者』。この技は、相手は自然と使用者にしか顔が向かなくなるというもの。
「我が前に立ち塞がる者の動きを止めよ。『縛』!」
フィオナが詠唱ありで、魔法を使う。詠唱ありだと威力が2割上がるらしい。
「甘いわよ!」
マリアは、軽々避ける。でも避けた先には、エリシアがいた。
「いけ!」
エリシアは、全力で拳を繰り出す。
ビシィ!
指一本で止められた。
(うそー!け、けどこれも想定内!何故なら…、)
どこからか、魔力の弾が飛んできた。クリスの狙撃だ。
「…!(パシュ!)」
クリスの狙撃を紙一重で、かわした。
(惜しい!)
「これで…、終わりです!」
シオンが空中で木刀を振りかぶる。
ポロッ。
(あ、シオンに引っ付いていた蜘蛛が落ちてきた。)マリアの肩に落ちる。
「キャアーーー!!!」
その後、地上に太陽が降りた。
エリシアは目を覚ますとギルド長が5人の看病をしていた。
「いったい、何があったら山が消えるなどという事態になるんだ。」
(あの山消えたんだ。)
エリシアは事情を説明する。
「蜘蛛一匹で…か。マリアが大人げないことしたと言っていたが、そういうことか。」
(大人げないこととか、そんなレベルじゃないと思う。)
「幸い死者は、でていない。良かったよ。」
その後、シオンは虫除け薬を必死に大量に作ったという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番外編終了です。