『気』について
「師匠、『気』とは何なのですか?」
フィオナがマリアに聞いてくる。
(ちゃんと説明してなかったわね。)
「そうねー。人というのは、無意識の内に自分の力を押さえ込んでいるのよ。その押さえ込んでいる力が『気』。」
「何故押さえ込んでいるのでしょう?」
「常に全開だと、身体がもたないからよ。スピリッツ使った後、身体中痛かったでしょう?」
フィオナが頷く。実際初めて使ったとき、10分程地面に寝転がっていた。
「第4段階は、スピリッツを使っている内に習得できないのですか?」
「そうなのよねー。何か別の要素があるみたいで。」
(そうなのよねー。何かが足りない。その何かが分かれば、4段階になれるのに!モヤモヤする!)
「何故4段階の存在は、知っているのですか?」
「昔は、居たみたいなのよねー。4段階まで使いこなす人が。」
そもそも、スピリッツの存在事態ほぼ失伝していた。マリアが知ったのは、偶然でしかない。
「後、最後に一つ。どうして私達に教えてくれたのですか?」
「貴方達が間違ったことにはつかわないと信じているからよ。」
…カアー(顔が赤くなる音)
(自分で言ってて恥ずかしい!もうこの話終わり!)
さっさとフィオナを追い払うマリアだった。