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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第17章 勇者
213/220

大問題

帝国の城で不気味に笑う王がいた。

「この世界に魔族も獣族も必要ない…。エルフもドワーフもな…。ふふふ、圧倒的な兵の前に魔族は今ごろ…、これで人間だけの世界にまた一歩…」

「残念ながら一億の兵なら私が消したわよ?」

「なっ!?」

王が顔を上げると妖艶な女性マリアが立っていた。マリアは王に大剣を向ける。

「お、おい!?誰かおらんのか!?」

王が叫ぶが誰も来る気配がない。

「ん?ここの兵達のこと?そっちも私が消したわよ?」

「バカな!?二千万いたんだぞ!」

「ええ、大変だったわ~。音も出さず消していくのは。」

「な、何が望みだ!?金か?」

マリアはニッコリ笑ってこう言った。

「貴方の命よ。」

そして、マリアは王の喉を一突きし、この戦争は終わりを迎えた。




翌日、シオンがとんでもないことになっていた。

「ダメー!!」

「離れてー!!」

クリスがフィオナを、エリシアがシオンを羽交い締めにする。

「どうしてですか!?僕はこんなに姉さんのことが好きなのに。」

「相手は姉なのよ!?」

延長(エンコード)』で無理をしたために混乱していたシオンはあの後すぐに気絶した。そして、エリシアは『破滅閃光(ルインド・ルーメン)』で滅茶苦茶になっていた空間を直し、フィオナとクリスが看病していた(魔族は無事自国に帰った)。それからシオンは目を覚ましてフィオナの顔を見たかと思うと急にフィオナを抱きしめたのだ。

シオンは少し無茶をしてしまったため、シーナの恋愛感情が転写されてしまったのだ(そもそも、その感情は本来あるべきものだった)。そのため、シオンはフィオナを姉としてではなく、一人の異姓として好きになってしまっていた。

フィオナもそれがわかった瞬間、歯止めが効かなくなっていた。

「姉弟で…そういうのは…!」

「閻魔さんにお願いすれば問題ありません!」

「なっ!?」

確かにあの世のシステム上どうしてもそこだけがどうすることもできなかった。だが、閻魔が多少無理をすれば一人や二人問題がない。

シオンの言葉にクリスは一瞬絶句する。

「放しなさい、エリシア!」

「放すわけ…ないでしょ!」

「エリシア、息止めて!『睡霧(スリープ・ミスト)』!」

紫色の霧が漂い、シオンとフィオナは眠りについた。

((う、うう、どうしよう…。))

シオンがフィオナを好きになったことに泣きそうになりながらこれからどうするのか悩むエリシアとクリスだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クリス

魔法

『睡霧』new !

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