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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第17章 勇者
212/220

新たな力

延長(エンコード)』のため威力を落としていた『破滅閃光(ルインド・ルーメン)』の威力が完全になる。アンの魔法をあっという間に呑み込んだ。

「があああーーー!?」

空間をも破壊しながら一直線に空まで伸びていく。普通なら跡形も残らない。だが、

「お、のれ…!」

左腕が吹き飛び、左目が潰れ、左足がミンチになるに留まっていた。凄い形相でシオンとランドを睨む。

(まだ、生きてんのかよ!…シオン?)

()()()()?」

シオンとシーナは『延長』が切れ、その反動でどっちが自分の人格か混乱していた。足元はふらつき、目の焦点も合っていない。しばらく休めば戻るだろうが、今戦うのが不可能になっていた。

(後は任せろ!)

「『ジェネレーション』!『貫槍』!くらえ!」

『貫槍』は相手の防具や盾ごと貫く槍の奥義。だが、アラン流のアレンジで突くのではなく投げる。地面を風圧で抉りながら飛んでいく。

「ぐ、ぬーーー!」

ボロボロになっているため避けることもできず、残った右腕で槍を掴むが勢いが落ちず、そのままアンの胸を狙って進んでいく。そして、ついに右腕から離れ、胸を貫いた。

(勇者らしくないが…)

トランスウエポンは液体に変わり、傷口からアンの体の中に入る。

「な、何!?何をしたの!?」

「流石にこれは無理だろ?『十字磔(ロザリオ)』!」

トランスウエポンはアンの体の中で巨大な十字架に姿を変える。トランスウエポンはアンの右腕を、頭を、心臓を突き抜けた。

『ジェネレーション』を解くと同時にトランスウエポンがランドの手元に帰ってくる。

「…マジかよ…。」

だが、アンはまだ生きていた。シオンでも消し飛ばせないため、心臓も頭も潰す方法をとったが、最早絶望的だった。

「まだ、よ。まだ、世界を…」

『彼女、まだ生きてるの?』

唐突にランドの頭の中で声が響いた。

(何だ?幻聴か?)

『違うわよ!私は貴方に目をプレゼントした者よ。』

(…プレゼント?ということは俺の元の目は…、目を返せー!)

ランドは前の目は抜き取られ、新しく目を埋め込まれたか交換されたのだと悟った。

『彼女には消えてもらわないと世界が困る…。私のいう通りに詠唱して!』

話を逸らすな!と言いたかったが、あれだけやったのに関わらず、生きているアンを見てその言葉に従った。ランドの目の色が緑で統一される。

「自然の力よ、我にその命の恵みを分け与え、具現せよ!『生命波(ライフ・ブレス)』!」

右腕を構え、そこから半透明な極太レーザーが放たれた。アンの顔が何かに怯えるように動揺が浮かぶ。アンはレーザーが当たった瞬間、溶けるように、あるいは浄化されるように消えた。

(すげぇ…。シオンでも消し飛ばせなかったのに、簡単に消えたぞ。)

『ああいう相手がまた現れる可能性がある。そのときはまたこの力を使って。そして、いずれ私に直接(・・)会いに来て。じゃあね。』

そこで、声が途切れた。

(…アンとかいうやつも、声の主も一体何者なんだよ…。それに、またアンみたいなやつが…。)

ランドは心の中で呟いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ランド

魔法

全自然魔法 new !

ジェネレーション技

『十字磔』new !

スキル

『???』→『世界樹の恵み』自然の力を借りられる。

防御力S→ZZZ

魔力A→∞

魔法攻撃力E→S

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