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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
番外編 神について
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シオン先生の神様講座その三

シオンが次々説明していくなか、ランドが質問する。

「お前はどうだったんだ?」

「僕ですか?自分ではどうも…、そうですね。とりあえず前母様の役に立ちたくて、空回りばかりして逆に迷惑をかけてしまっていました。後、物作りが趣味で…、あーーー!?」

「どうした?」

「僕って武器や防具を作ってるじゃないですか!最初は才能があるのかと思ってましたが、あれって前世の癖なんです!神界に前世の僕が作った装備があると思います!自分用に作ってたので、男装備ばかりになっていて僕かランドしか装備できないと思いますが、凄い装備ですよ!玩具感覚で作っていましたが、すっかり忘れていました!ああ、もう!何故前世で装備してなかったんでしょう!そしたら死なずに済んだかもしれないのに!後で取りに行きましょう!」

「まあ、後でな。」




区切りながら説明すること三日後、アレンが知る限りの最後である。

「最後にうーあー、説明しにくいですね…。前伯父さんの話をします。悪く言いたくないのですが…、最近地上に手を出しているのが前伯父さんなんですよね…。」

「破壊神か…。」

「前母様の兄でシン様とやりあえる数少ない神なんですよ。何度チャレンジしても勝てないでしょうけど。前伯父さんの剣の能力がとにかく酷いんですよね。斬れないものがない。回復不能、神レベルが相手でも遅延は免れない。」

「回復不能?」

「かすりでもして皮膚を切ってしまうと出血が止まりません。治癒魔法を使っても傷が塞がらなくなります。」

「…えっ?かすっただけで致命傷じゃない!」

「対策は二つ。いえ、実質一つでしょうか?一つは触れてしまった部分を切り捨ててしまってそこから治癒魔法をかけるしかないですね。でも、自分を傷つけるのはすっごく難しいですよね。」

「…もう一つは?」

「創造でそこから皮膚を造る…ですね。エリシアってできるんですか?」

『む~、できるようにしておく。』

(本当にエリシアに関しては自由だな…。)

「性格は家族思いで僕にもよく剣を教えてくれてました。でも、それ以外のことには無頓着でシン様のことも様付けが面倒で呼び捨てでしたね。その度に軽く小惑星を消せるレベルの喧嘩を…。確かシン様って前伯父さんのこと…むぐっ!?」

『言うなーーー!!』

「そういえば前世のお前の母と伯父の力の集め方は?」

「前母様はただいるだけで、前伯父さんは…ちょっと…うん。」

シオンが言いにくそうに口籠る。

「…?何だ?」

「生物が死ぬこと…なんですよね。そのせいで最初は他の神にあまりよく思われていませんでした。もちろん、中身を知っていくにつれてそんなことはなくなったのですが。」

「ふーん。まあ、要は中身だよな。」

「今前伯父さんが人を快く思っていないのは…、…?」

「ん?どうした?」

「いえ、記憶が戻ってからずっと感じてた前伯父さんのプレッシャーがなくなりました。」

「えっ?私は何も感じてなかったけど?」

クリスが首を傾げる。

(数千年も前伯父さんの殺意が充満していて当たり前になってたんですよね。それが無くなった…。どういう心境の変化が…)

『…。』

「とりあえず終わりですね!そういえば現在神って何人いるんですか?」

『約三億。』

「増えましたねー。」

『数千年だもの。じゃあ、またね!』

「またね?」

『神界に行くんでしょ?』

「会うつもりないですよ?」

『私が会いに行くの!どんな装備か興味あるし!』

(え~…。)

こうして予定を組み込んだ。

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