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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
番外編 神について
199/220

シオン先生の神様講座その二

(そういえば前世もルナをおちょくっては殴られてましたね。なんだか、前世に戻った気分です。)

「では次ですね。次はシン()について話します。」

「…。」

「エリシア?」

「えっ?何でもない!何でもないわよ!」

自分のことではないはずなのに、シオンがシンを様付けしたことに内心喜んでいた。

「シン様?誰か知らないけど、何で私は呼び捨てでそのシンは…」

「創造神様です。」

「…えっ?えっ?えっ!?」

その後ルナは知らなかったとはいえ、シンを呼び捨てにしてしまったため放心状態になった。

「誤解されがちですが、シン様の武器はエリシアと同じ小手(・・)です。前世の幼少期に一度だけ戦ったことがありますが、かすっただけで全身の骨が砕けました。武器の効果は知りませんが、魔力を流していなかったので能力抜きで凄い威力でした。」

「えっ!?だって杖…」

「あれば神界に普通に生えている神木でできた練習用の杖ですね。神の武器以外では破壊不能になってます。」

「れ、練習用…。」

「あ、あれで…ね。」

「既に負けているのに、あの後前母様を一時的に五人創造して追い討ちをかけられました。」

「ぜんかあさま?ああ、不気味に笑う全知全能の女神か…。」

「えっ!?不気味に笑っていたんですか!?想像もつかないです…。前母様は完璧の代名詞だったはずなんですが…。そういえば13年前も…、」

「事情はあったみたいだけどね。」

「あっ!そうでしたね!っと脱線しましたね。シン様の力の集め方は他の神と違って自分で作ってます。」「反則だ…。」

「神界で会った時大人ぶってましたが、中身は酷く子供…」

『ふん!』

「べっ!?」

説明している途中でエリシアに殴られた。

「いたた…、あれ!?今シン様の声が…」

『聞いていないと思って調子に乗るなーーー!!』

エリシアがシンの声で叫んでいた。

『どうやら転生したせいで私の恐さを忘れたようね…。』

「ごめんなさい!次の神にします!というより、そんなことできるですか!?」

『誰がこの子を造ったと思ってるの?当たり前でしょ!』

((((創造神の前ではエリシアのプライバシーは皆無だな(ね)。))))

全員エリシアに同情し、次の神の話に変えた。




「次はですね。時期感情の神…いや、感情の女神ミラですね。前世では一応友達だったんですが…」

『貴方と精霊姫は生涯をかけて平和にしようとしたのに二人とも死んで、しかもその後戦争もあって報われないと感じたことで酷く人を憎んでいるのよね…。』

「実はですね…、最近彼女と一度戦いました。」

「「「えっ!?」」」

「というより、シン様?彼女になんて武器渡してるんですか!戦闘に不向きの武器渡してください!死ぬところだったんですよ!」

『い、いやー、あまりに彼女の恋心が報われないからあの武器を選んだんだけど…』

「恋心?」

『気にしない、気にしない!ほら、続き!』

「…彼女の昆の効果は感情を植え付けること。あの時は恐怖を植え付けられて動きを阻害されました。」

「欲しい!創造神様!私にもその昆ください!」

フィオナがシンにねだる。シオンはその様子に何故?と思った。

『良いけど無駄よ?神専用なんだから。』

「そ、そんな…。」

フィオナがガックリ項垂れる。シオンは説明を続ける。

「力の集め方はとりあえず感情を感じることですね。要するに、生き物さえいれば大丈夫ってことですね。はい!次!」





「次は前母様にします。」

「あまり良い印象は無いけどな。」

「全ての能力を持っていますが、残念ながら完全ではありません。一つ一つの能力は他の神の八割、創造に関しては二割なんですよね。」

(十分凄いと思うけど…。)

『…痛々しかった。数千年前のオルティは…。』

「…やっぱり回避できなかったんですね、あの未来を。」

シンとシオンが一時的に黙る。

「そういえば、お前の前世はあの女神の息子なんだろ?父は誰だったんだ?」

「会ったことないんですよね。時の神クロノっていう名前らしいですが、神のなかで最弱だったんですよね。辛うじて天使×10より強いぐらいだったそうです。僕が生まれる前に邪神に魂ごと破壊されてしまったみたいでして。そのせいで、心の拠り所が僕になって…、それなのに僕まで死んじゃって…。」

「…ついてないな。」

「…ええ。」

ランドもクリスもオルティの境遇になんとも言えない感情が湧く。

『でも、もう大丈夫!今は立ち直ってるから!あの世で会った時、元気…とまでいかなくても普通だったってエリシアも言ってたでしょ!』

「…まあ、そうですね。とりあえず、そういうことにしましょう。」

シオンは次の神の話をすることにした。

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