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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第14章 ミラ
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人類最強

「師匠…。彼らは堕天使です。しかも、三人。いくら何でも分が…ぐっ!」

マリアは手刀でシオンを気絶させた。シオンを近くの木の下に寝かせる。

(ここは一人で十分よ。)

「ふん!これは好都合!お前、一人で勝てると思っているか?」

夢世界(ドリーム・ワールド)!」

薄紫色の霧が一人の堕天使の周りを舞う。すると、堕天使は眠りについてしまった。

「バカな!?我々は堕天使だぞ!?何故人間ごときの魔法が効いてしまうのだ!くっ!『快癒(リカバー)』!」

起こすために魔法をかける。だが、その堕天使は起きない。マリアが使った魔法は脳を休ませる治癒魔法(・・・・)。治癒魔法に治癒魔法をかけたところで意味がない。

脳の疲れが九割とれると自然に起きるのだが、

「『永遠悪夢(ループ・ヘル)』。」

悪夢を見せることで、脳に適度なダメージを与える。

この堕天使は生前一人の殺人鬼に妻子とともに殺されてしまった。その後、魂があの世に行く前にソラリスが拾い天使にした。ソラリスは復讐の機会を与え、それを見事果たし彼は堕天使になった。

そして、今彼は妻子を助けられなかった夢を何度も見ていることだろう。

堕天使二人はこの魔法も治せないだろうと勘違いし、治癒魔法をかけない。

「がっ!ぐっ!止めて…くれ…。子供…だけでも…」

「まず一人!」

その堕天使は地面に転がった。

「ちい!」

堕天使の一人は剣を、もう一人は槍を出し二人がかりでマリアに突っ込む。マリアは二つの大剣を引き抜く。

「一人いればいいか…。貴方達はいらない!」

堕天使の身体能力はマリアと互角。一人の堕天使がマリアを羽交い締めにする。

「もらった!」

しかし、剣が届く前にマリアの蹴りが決まった。

「ぐあ!」

「セクハラで訴えるわよ!『スピリッツⅣ』!」

マリアの服装が貝と鱗でできたドレスに変わる。マリアは羽交い締めにしてくる堕天使の両腕を引きちぎった。

「があーーー!!腕が!俺の腕が!」

痛がっている堕天使を空中に蹴り上げる。

「『衝撃爆弾(インパクト・ボム)』!」

そのまま、『衝撃爆弾』を投げ込んだ。

「たーまやー。」

大きな爆発音とともに堕天使は消えた。残り一人。

「ちくしょう!」

「さて、これで終了よ。世界を映す水晶よ、我が前に立ち塞がる者を呑み込み、道を切り開け!『蒼水晶(ブルー・スフィア)』!」

蒼い太陽が堕天使に向かって降りてくる。だが、勢いが無い。ゆっくりと降りている。

「こんなもの!『大結界(アストラル・バリア)』!ぐう!あーーー!!」

威力は十分だが、勢いが足りないため少しずつ押し戻されていく。

(はあー、萎えるわ…。本当にスピリッツ最強技(・・・)なの?…補うか。)

「『衝撃爆弾』!」

『蒼水晶』の上に『衝撃爆弾』が追加された。

「ぐあーーー!!」

最後の一人も消し去った。




「あー、疲れた。」

「おつか…、ぐえっ!」

ラヴァが現れると同時に蹴り飛ばした。

「もっと早く来なさい!ちょっとだけ苦戦したのよ!」

「顔がー!顔がー!」

ラヴァが顔を抑えながら、転げ回る。

「ほら!この堕天使をお願い。情報を引き出して、ソラリスの計画を事前に防いで。」

「りょ、了解…。ああ、煩わしいわね。こうやって、何かある度に創造神様に許可をもらいに行かないといけないなんて。」

そう言いながらシオンを撫でようとして止めた。

「…いいの?」

「…うん。今度こそ、シオンとフィオナをお願いね。…思ったりより重!じゃあね。」

ラヴァは堕天使を回収して神界に帰っていった。

「あれ?アリス(・・・)もしかして、まだ名乗ってないの?名乗るつもりないのかしら?まあ、自分で決めることだし、私が口出しすることでもないか。」

そして、マリアはシオンを家まで送っていった。



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