修行じゃなくて拷問いや処刑
「よーし!今日は、基礎体力と脚力をつける特訓よー!」
特訓の内容は、50キロを2時間で走るというもの。ペースが遅れるとマリアが、後ろからナイフを投げてくる。
(もうこれ7歳がやる特訓じゃない。拷問いや処刑だ!)
「それでは、開始!」
無慈悲に告げられる。
(処刑が、始まった!)
「ほらほらー、トロトロするなー!」
(痛い痛い!)
もう、ランドにナイフが5つも刺さっている。ちなみにシオンは、すでにゴールしているらしい。
(くそ!ずるいぞ、シオン!)
「午前は、ここまでー!」
(午前は、ね。)
見るとフィオナもエリシアもクリスも今の言葉を聞いて、死人みたいな顔になっている(シオンは、一応まだ余裕があるらしい)。
(午後からは、あれかー。)
「死ねー!」
午後からは、マリアの攻撃を避ける特訓。一応手加減してくれているらしい。だが、
ブオン!!
ビャン!!
棍を振る音が凄かった。
(あんなのもらったら、ただじゃ済まない。あ、シオンが当たった。背骨が、変な方向に。気も失っている。)
マリアが、シオンに治癒魔法をかけて治し、水をかける。
(鬼だ!)
「今日は、ここまでー!」
(寿命が縮む。)
心の奥底から、そう思うランドであった。