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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第マイナス章 成り立ち
172/220

練習

シンから二つの杖剣の使い方の説明を聞いた。銀色の方は魔力を集めたり、簡単な物を創造したりできる。黒色の方は斬れない物は無く、こちらで魔法を放つと威力が100倍近く上がるらしい。

アレンは、笑顔で礼を言って精霊姫と一緒に地上に帰った。




(さっそく練習…だな。)

使えば使うほどその者に馴染む。それは、神の武器も同様である。二つともソラリスやシンの魔力を浴びすぎて、いきなり扱うのはほぼ不可能だった。そのため、練習をすることで馴染ませる必要があった。

アレンは森で練習を始めた。




二時間後、満月が見え始めた頃に事件が起こった。

「キャー!!」

(悲鳴!?)

アレンは慌てて駆けつける。そこには、一人の人間の女性が狼男達に囲まれていた。

(なんで、こんなど真ん中に!この位置は狼男の住む村があることで有名だろ!)

狼男は満月を見ることで、狼に変身し理性を失い獣の様に獲物を狩るという夜の顔をもつ魔族だ。そして、この森はその狼男が住んでいる村があることで有名であり、満月の日は入らないのが常識だった。狼男が狼になったときの強さは人間の約五倍である。

(狼男に罪はない…。あの女性の不注意だ。でも、このままだとあの人は…。)

何の罪もない狼男を痛め付けず、解決する方法を考える。そこで、一つだけ浮かぶ。

(ごめんなさい、ルナさん…。)

月に(・・)向かって杖剣を構える。

「吹っ飛べーーー!!『全魔放出(オーバー・ドライブ)』!」




その頃、ルナは団子を食べながら月で寛いでいた。

「ふあー、美味しい。…ってキャー!!」

アレンの魔法が月に直撃し、位置を大きくずらされた。




その後、正気に戻った狼男に事情を説明し、女性を家に送ろうとしたが、元々『ピース』に入るつもりでここまで来たらしい。名前はアン。アレンがリーダーであることを伝え、組織まで送り、メンバーに紹介した。そして、アンは無事『ピース』のメンバーになった。




…二時間後、半泣きのルナにアレンは叱られていた。

「恐かった…。本当に恐かったのよ!」

「ごめんなさい!許してください!」

それから、許してもらえたのは三時間後のことである。

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