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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
(番外編)それぞれの日常
159/220

勉強

Bランク試験を受けるためにランドだけ(・・)勉強していた。試験は実技、筆記、面接の三つ。実技は問題なく、面接もシオンとクリスが作ったマニュアルを百回以上繰り返し形は何とかなった。残ったのは筆記だけとなったためこちらも二人が作った問題集で勉強している(筆記の成績は大体クリスとシオンが一位タイ、フィオナ、エリシアの順でエリシアも普通の冒険者の平均以上である)。

「第十五問、オーガの皮は何に耐性がある?…③の火に耐性があると…。第十六問、今度は魔法か…。属性の相性を書け。火→氷→風→土→雷→水→火の一周と、光←→闇…と。ふう。」

ここでランド休憩をとった。

「終わりました?」

「…いや、まだだ。ちょっと休憩だよ。」

「お願いしますよ?全員合格点でもランドがダメだと全員不合格ですからね。」

「はあ、何で皆筆記も大丈夫なんだよ…。」

「姉さんは本を読むのが趣味ですからね。特に図鑑をよく見てたので魔物系の問題なら姉さんが一番ですね。僕は子供の頃からよく母さんの仲間の魔法使いや外にいた魔物を見てきて興味を持ったものをよく調べていましたからね。エリシアもソフィさんから最低限学んでいたみたいですし、クリスは世話になってた孤児院の本を網羅しちゃってるみたいですからね。」

「はあ、俺は…なあ?」

言外に親に捨てられたしなと言う。それを理解したシオンはあまりプレッシャーにならないように控えめに言った。

「…まあ、頑張りましょう。例え今回ダメだったとしてもまた受ければいいですしね。」

ダメでもいいという言葉が効いたのか、ランドの顔から余裕が出てきた。

「そうだな。そう考えることにしよう。試験は逃げないしな。」

ちなみにランドは思考回路はともかく、一度覚えたことは絶対に忘れない。一日一日を鮮明に覚えているほどに。環境さえ良ければ恐らくランドが一番の秀才だっただろう。それを知っていたため、シオンは早く自分を抜いてほしいなとすら思っていた。

その後ランドは問題集五十問を終わらせ、眠りについた。




翌日

「僕が97点、クリスが98点、姉さんが92点、エリシアが88点、ランドが…90点。」

筆記試験の合格点は80点だ。全員ボーダーラインを超えていた。

「おいコラ!何で俺の時だけ溜めたんだよ!」

「いやーーー!!ランドに、ランドなんかに負けたーーー!!」

「なんかとはなんだ!」

こうして無事『フリーズ』はBランク試験に合格した。

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