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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第13章 エリシアの役目
153/220

未来の神

シオンとシーナ、二つの人格が一時的(・・・)に一つになる。シオンは、その反動で声にもならない頭痛に襲われる。両手で頭を抱えている。

「~~~!!うっ、ぐっ!さ、さらに!」

思考はシオン、自分称はシーナ、喋り方はアレンになる。痛みにある程度慣れ、頭を抱えるのをやめる。

「『ジェネレーション』!」

人格を融合させたのには、理由が二つある。一つは、力を合わせるため。もう一つは、『ジェネレーション』を使用するためである。

『ジェネレーション』を練習する際にランドもクリスもできそうな兆候を見せたのに対し、シオンは全く変化がなかった。理由は、わかっていた。魂の状態が中途半端なのだ。シオンとシーナ、二つに別れているため、前世の姿になれなかったのだ。そこで考えたのが、『人格融合(フュージョン)』だった。元々、復讐に燃えていたオルティがやろうとしていたことだったが、あの時はシーナの独断で実行していなかった。これを使用して約五分を過ぎてしまうと、シオンの人格が消えてしまう。その代わりに、『ジェネレーション』も使用できるようになり、中途半端になっているスキルも完成する。

『真実の眼』が『未来の眼』に変わる。アレンは本来、未来の神になるはずだった。オルティの全能と一部の全知を受け継いだためだ。あと数年で神を名乗るのを許されるはずだった。しかし、アレンはその能力が嫌いだった。亡くなる直前も騙されていると能力が伝えていたが、最後の最後まで未来を見る能力よりも人の方を信じてしまったため亡くなってしまった。

その嫌いな能力を使う。覗くのは、これから起こる五分の出来事。

「戻れ!始まりの杖剣(・・)!」

創造神の手元から始まりの杖が消え、シオンの手元に戻る。そして、軽く振り払うと禍々しさは消え、銀色に輝く剣に変わった。しかし、持つところは杖になっているという変わった形だ。

「あらら、作製者よりも持ち主の方がよかったのかしら?」

「…。」

シオンが何かを念じている。

「来い!終わりの杖剣!」

シオンのもう片方の手に黒の色違いの杖剣が現れた。

(ソラリスの杖剣か…。)

創造神の言う通り、前世でソラリスからいただいた物だった。

シオンは準備ができたのか創造神に向かって突っ込んだ。創造神はランドを造り、盾にしようとした。しかし、シオンは造られたランドが『守護者(ガーディアン)』を使う前に、『終死(デッド・エンド)』で灰にする。

「はあ!」

シオンの杖剣が振り下ろされるが、杖で防がれる。

「杖だからって接近戦なら勝てると思った?けど…そんなことないわよ!」

力でシオンを弾こうとする。

「はい!そのセリフはもう聞きました(・・・・・・・)。」

シオンは知っている。ここから、フィオナが援護してくれることを。フィオナも精霊剣を使用したまま加わる。

「このまま…」

「押しきる!」

「くう!」

それにより、弾かれたのは創造神。創造神は体勢が崩した。

「「いけー!」」

シオンは右肩を、フィオナは左肩を貫いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シオン

装備

始まりの杖+フランベルジュ→始まりの杖剣+終わりの杖剣

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