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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第2章 魔王のコテナ訪問
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闇夜の影

(暗殺ギルド…ね。)

暗殺ギルドとは、文字通り暗殺を専門に活動しているギルド。それ以外にも、変装して敵国に潜入し、情報を集めることもある。

(捕らえた者から情報は?)

(ダメね。ギルドの名前は知っていても、アジトはわからないみたい。)

(そうですか…。)

(いつの間に潜り込んでいたんだろうな?)

(はあ、気配察知能力鈍ったかな。師匠との修行が懐かしいな。…何度も死にそうになったけど。)

(シオンから見て、どう?魔王は?)

どう?というのは万が一襲われたときはどうだという意味だ。

(実力は、かなりあると思いますよ。ただ、所々抜けているところもありますが。怪しい気配に気づかないし、警戒心も足りない、いやありません。代わりに護衛は警戒心は充分ですが、やはり気配に気づいてません。)

(明日も、私達は引き続き見廻りと情報収集するわね。)

(わかりました。)

この後、フィオナが料理を御馳走し、今日は寝ることにした。




(また来たな。)

怪しい気配がまた数人。

(今度は、根城まで知っているかも。)

(姉さんと僕だけで行きますね。3人は家で待機して新手が来たときに備えてください。)

ランドとクリスが戦うと戦い方が派手だから五月蝿いし、エリシアが戦うと殺してしまいかねない。リオには、コテナに来たのが良い思い出になったと言って帰ってほしい。それが、シオンの願いだった。

(わかった、頼むぜ。)

それを理解したのか、全員納得して持ち場に入った。




「皆さん、こんばんは。」

ちなみにどうしてシオンはこう芝居かかったしゃべり方をするのかと言うと、本人曰く、癖でもあるけど、相手を油断させるためにやっているらしい。

「見つかったか…。」

見つかったのに対し、相手は至って冷静だった。

(見つかってしまうのは、想定内?)

「魔王様は、今就寝中です。お引き…わ!」

シオンが何か言い終わる前に、ナイフが飛んでくる。

(お芝居に付き合う気は、ないみたいね。それに油断もできない。)

先ほどのナイフの投擲。いつ投げたのか、フィオナにはわからなかった。

「黒いマントで身を隠しているのを見たときから思ってましたが、あなた方が『闇夜の影』ですね。その幹部といったところでしょうか?」

そう、『闇夜の影』はメンバー全員が黒いマントで身を隠していることで有名である。代わりに誰にも顔を知られていないことでも、有名だが。

「シオン、さっさと捕らえてアジトを聞き出すわよ。」

こうして静かな戦いが始まった。

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