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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第12章 負の化身
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コピーマン

フィオナ&クリス&フィリス側

二人と一体は本体のもとへたどり着いた。

「大きさ約二メートルに人型…。」

「分身は知らなかったけど、本体はクレイとソフィさんの報告通りね。」

本体と対面して情報を確認する。

「わかっていることは、あのオーラを飛ばしたり、剣に形を変えて攻撃したり…だっけ?」

「他にもあるかもしれないって言ってたでしょ?気を付けないと…。」

相手はジーっとフィオナの姿を見ていた。すると、フィオナの姿に変身した。

「私!?」

相手は『追尾矢(ウイーク・アロー)』を放つ。フィオナも同じく『追尾矢』を放った。互いの矢はぶつかり合い、相殺される。

(威力も同じ…、実力も真似できるの!?)

「フィオナの姿をしているってことは、一つ一つの矢の威力は低いんでしょ?だったら、纏めて吹き飛ばす!『収束光(ブラスター)』!」

『収束光』は文字通り魔力を一点に収束して放つ技だ。相手は次々矢を放ち相殺しようとするが相殺しきれず、肩を貫く。

(矢が当たり続けたせいで軌道が逸れた!次はもっと魔力を…何ですって!)

クリスが驚く。相手の傷が治っていた。だが、そこに驚いたのではない。今度はクリスの姿に変わっていたのだ。相手が『収束光』を放つ。

「真似をするなー!」

クリスも同じく『収束光』を撃ち、相殺する。

「その武器では接近戦では戦えないはず…、フィリス!」

クリスが指示をだす前にフィリスは『青龍』を発動していた。が、今度はフィリスの姿になり同じく『青龍』で相殺された。

(相手の魔力は…、減ってないわね。疲れも見えない。このままだとこっちの体力と魔力が尽きて負けね…。)

クリスが考え込んでいるとフィオナが仕掛けた。

「イフリート!」

「「我が呼び声に応えよ。全てを焼き尽くす灼熱の(つるぎ)!『煉獄剣(ボルガニック・セイバー)』!」」

炎の大剣を振るう。相手はそれを余裕をもってかわした(・・・・)

「『魔弾(ブラスト)』!」

クリスが着地地点を狙って撃つが、やはり相殺される。

(姿を変えるスピードが早い…、隙がな…何でさっきのフィオナの攻撃をかわしたの?もしかして大精霊は出せない?というより創れない?もしかして分身を創ることはできても分身にコピーの能力はない?ということは二人同時にかかれば…。)

「フィオナ!」

クリスがフィオナに『共鳴(リンク)』の合図を送る。

「「『共鳴』!」」

(フィオナ!私の考えを読んで!)

(…うん!その作戦でいくわよ!)

「「フィリスお願い!」」

フィリスもデータから二人が何を考えているのかわかったのか、相手に突っ込む。

「『朱雀』。」

技の発動を見て、すぐにフィリスの姿になり、相殺する。その後も互いに攻撃し、それを防ぐ。それを繰り返す。

(極力(・・)フィリスを巻き込まないように…今よ!)

炎槍(フレイム・ランス)!」

「『(サイクロン)』!」

「「炎の渦よ、敵を飲み込み全てを焼き焦がせ!『炎嵐(フレアトルネード)!』」」

『炎槍』も『嵐』も相殺されたが、『炎嵐』は相殺されなかった。相手は懸命に脱出しようとするが、

「逃がしませんよ?」

フィリスが相手を捕らえる。フィリスも巻き込まれているが、『錬金(アルケミー)』でダメージを回復する。相手もそれを真似しようとするが、自身の体が金属ではないため、効果がなかった。そして、炎の嵐の中から残っていたのはフィリスだけだった。

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