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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第12章 負の化身
143/220

一振り

親友チーム側

「アアアーーー!」

ランドとクレイに向かって、巨大な拳が振り下ろされる。

「ちっ!」

「おっと!」

即座にかわす。

「いつも通りですよ!」

「ああ!『守護者(ガーディアン)』!」

クレイが距離をとり、大弓に持ち変える。

「『射手(サジタリウス)』!」

魔力を帯びた矢が放たれる。しかし、

カンッ!

何かに当たり落とされる。

(黒い結界で守られてやがる…!)

「何度か当てると消えるかも知れません!『無限光弾(ライト・トリガー・インフィニティ)』!」

光にしたのは負の感情には光が有効だと考えたからだが、結果は全て弾かれた。何度当てても壊れない、消えない。

(厄介ですね!だったら!)

「『スピリッツⅣ』!」

今回は一か八かではなく、マリアとの修業で精度が上がり、より確実になっている。

「混沌よ、理よ、全てを呑み込む破滅の力。その力を今解き放て!『混沌大砲(カオスバースト)』!」

極太の黒い魔力を放った。

パキッ!

「よし!ようやくヒビが…。何!」

しかし、やっとの思いでヒビをいれたのにその傷はすぐに直った。

「おいおい、シオンの切り札だぞ…。それでやっとヒビをいれたのに…!シオン!もう一発撃てるか?」

「ポーションを飲ませて…。(ゴクッ)うん、後一発ですかね。」

「だったら、ヒビをいれた瞬間に『聖剣(エクスカリバー)』を叩き込む!」

「僕もいくよ!」

「「『スピリッツⅣ』!」」

クレイの髪が長髪になる。まるで女性のようだ。ランドはクレイが『スピリッツⅣ』になったことに驚いたが、すぐに冷静になる。

「いきますよ!混沌よ、理よ、全てを呑み込む破滅の力。その力を今解き放て!『混沌大砲(カオスバースト)』!」

パキッ!

もう一度ヒビがはいる。

「今だ!白き閃光よ、我が剣に纏い敵を切り裂け!『聖剣(エクスカリバー)』!」

「無数の星々よ。その光を剣に宿り、力となれ!『黄星剣(スターダスト・ブレード)』!」

白と黄色の巨大な斬撃が放たれる。そこでクレイは何か(・・)に気づいた。

パリン!

結界が割れる。しかし、

パキッ!

「なっ!二重だと!?しかも一枚目より頑丈だ!」

「はあはあ。」

シオンの『スピリッツⅣ』が解ける。黒い人型はもういいか?といった感じで迫ってくる。

「まずい!どうすればいいんだ!」

「…ランド、シオン、耳を貸せ。作戦がある。」

クレイがランドとシオンに作戦を話す。

「できるのか、そんなこと!?」

「わからない…、そう感じただけだからな。だが何もしないよりマシだ。シオンやれるか?」

「つ、辛いけど、やります!」

シオンが相手に向かっていった。時間稼ぎだ。

「はあ!」

剣を振るうがやはり弾かれる。相手がその隙に黒い剣で斬り裂こうとする。

「くっ!」

すぐに回避する。が、

ドス!

拳が胸にきまる。

「ぐは!」

シオンがうずくまる。ランドとクレイが何か企んでいるのに気づいたのか、そちらに行こうとする。そこにシオンの『火炎弾(フレイム・ガン)』が飛ぶ。

「ど、どうしました?こっちの獲物の方が弱ってますよ?」

シオンが胸を押さえながら立ち上がる。それが気に食わなかったのか、シオンに襲いかかる。

「準備できたぞ!ランド!右手(・・)で『聖剣』を放つんだぞ!」

「こっちもできた!クレイも左手(・・)で『黄星剣』を放てよ!」

「いくぞ!シオン離れろよ!無数の星々よ。その光を剣に宿り、力となれ!『黄星剣(スターダスト・ブレード)』!」

「白き閃光よ、我が剣に纏い敵を切り裂け!『聖剣(エクスカリバー)』!」

シオンは、即座にバックステップで距離をとる。敵に当たるが、やはり二枚目の結界に阻まれる。だが、これで終わりではなかった。

「「勝負を決めろ!これが全てを決する最後の一振り!『終決剣(ラスト・セイバー)』!」」

二人の剣が交わりに巨大な光の剣に変わった。クレイの言う作戦とは、スピリッツ技の合成だった。クレイとランドが一緒に剣を振るう。今度は、いとも容易く結界ごと敵を斬り裂いた。

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