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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第12章 負の化身
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巨大化

親友チーム側

シオンとクレイが立ち止まる。それを見てランドも立ち止まった。

「どうした?何かあるのか?」

「…クレイ、こっちに一体じゃなかったんですか?」

「どうやら増えたようだな。まあ、分身といったところか。」

地面から黒いオーラの人型が二十ほど現れる。大きさは、一メートル程度。

(あのオーラ…、シーナのスピリッツと似ている。)

(そうね。あれは憎悪、孤独感、虚無感といったもの集合体ね。負の感情とでもいうのかしら。ということは、私は戦えないわね。逆に力を与えてしまう。下手をすれば、操られてしまうかもしれないわ。)

「ランド!」

「ああ!『守護者(ガーディアン)』!」

ランドが引き付ける。全てランドの前に並んだところで、

「『垂れ桜』!」

シオンがそこに向かって剣を一振りする。実は一太刀ではなく、目にも止まらぬ速さで斬りつけているため一太刀にしか見えないだけである。三体が細切れになる。

「シオン、また強くなってないか?おっと、そんな場合じゃないな。『皐月』!」

クレイは自分を中心に薙ぎ刀を円上に一振りする。それだけで五体を横に真っ二つにした。

「負けてられないな!『盾突進(シールド・タックル)』!」

ランドが三体をはね飛ばす。そこに、背後から黒い剣が振り下ろされようとした。

「危ない、ランド!『使魔(ファミリア)』!」

精霊をぶつけギリギリ、クレイが阻止する。

「すまねぇ、クレイ。…!シオン、後ろだ!」

「はい、知ってます。『霞』。」

刃がシオンを通過する。が、次の瞬間シオンが花びらに変わり、いつの間にか背後をとっていた。

「『蕾』!」

シオンの突きが決まる。剣を引き抜くと同時に相手は破裂した。

ランドが大剣に持ち変える。

「とどめだ!『一閃』!」

そして、残りはランドが決めた。

「モタモタしてられないな。先を急ぐぞ。」




「二メートルじゃなかったのか?」

「そのはずだったんだがな…、大きくなってる。」

そこには本体と思わしきものが四メートル越えになって立っていた。


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