夢パーティー
五人は準備を整えフィリスも連れ、門に入る。
「着いたぞ!ってクレイ!?」
「姉さん!?」
入ってすぐに実体化したクレイとソフィが待っていた。
「魔王のやつ、話してなかったのか…。」
「もう戦力になりそうなの私達と閻魔様と一部の死神ぐらいなの!急いで!」
五人と一体は閻魔のいる屋敷まで案内された。
そこには巨大なベッドで横になって弱っている閻魔がいた。
「閻魔様弱ってませんか?」
「ええ、緊急事態で慌てて魂を実体化させてるから少し衰弱してて…。休めばその内治るみたいだけど。」
そう言いながら、ソフィが水を飲ませる。
「うう、すまんの。」
「いえ、お気になさらず。私もいつもお世話になってますから。」
「これから組分けや作戦を考える。部屋に案内するからついてきてくれ。」
そして、閻魔の部屋をあとにした。
「三体いるって話だけど…。何者なの?」
「わからないわ…。突然現れたのよ。」
「そいつらの特徴は黒い煙、いやオーラかな?それが人型の形をしている。大きさは二メートルを越えたぐらいだ。攻撃手段で確認できているのは、そのオーラを球体にして飛ばしたり、腕を剣に変え斬りつけたりするぐらいだ。他にもあるかもしれないけどな。」
「あまり時間もかけられないの。圧倒的な力で暴れまわっている。このままだとあの世が終わってしまうわ。だから、三組に分けて戦いましょう。」
「…あの世が終わるとどうなるんだ?」
「二度と新しい命が産まれることがなくなる。ただただ年をとる世界に変わりこの世も終わる。」
「…。」
それを聞いて絶句する。シオンは慌てて組分けを考えた。
「三組ですね!じゃあ、僕とランドとクレイ、エリシアとソフィさん、姉さんとクリスとフィリス!この三組です!」
「それじゃあ、死神達!閻魔様をお願い!」
「わかりました!お気をつけて!」
こうして、親友チーム、義姉妹チーム、名前そっくりチーム(その他はかわいそう)に分かれて向かった。