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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第12章 負の化身
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あの世からの要請

一週間後

マリアは、皆の様子を見てポカーンとしていた。

「あれ!?皆、『スピリッツⅣ』なれるの!?おまけに何か見たことない技もあるし!」

全員『スピリッツⅣ』を見せ、さらにフィオナは『ジェネレーション』を見せた。その様子にマリアは驚いていた。

「はあー、シオンは魔法使えるようになってるし、二重人格だし、フィオナは大精霊連れてるし、クリスの身体能力も予想よりも跳ね上がってるし混乱するわね。」

「そうなんですよねー。」

「じゃあ、いよいよ私の『幻分身(ファントム)』と戦ってもらおうかしら。分身と言えど半ば本気よー。」




ランドは地面に埋まり、シオンは気絶し、クリスは目を回し、エリシアとフィオナは仲良く背中合わせで眠っていた。夢魔法だ。

「ぜってーおかしい!分身のうえ半分しか本気出してないのに、何で五対一で勝てないんだよ!」

「きゅ~…。」

『幻分身』の強さは本人の約五分の一。さらにその半分だ。それでも勝てないということは、マリアに勝つには一人につき命が五つあっても足りないということになる。

「あいたたた…。あっ、負けたんですね。」

シオンが気がつく。その時フィオナの寝言を聞いてしまった。

「えへへ、シオン。これからもずっと一緒ね。」

シオンは直感した。あれは、自分に洗脳魔法をかけた夢を見ていると。フィオナがエリシアにキスをした。それを見てシオンは鳥肌がたった。

(あれが姉さんの本音か…。)

「む~!えっ?キャー!!私の、私のファーストキスがー!!」

「逃げないで~シオン~。」

「寝ぼけないで!起・き・てー!」

エリシアがフィオナを引き離す。そこでようやく起きた。

「ひどい目にあったわ…。」

よく見るとエリシアは涙目だった。シオンがエリシアを慰める。そこに、

「ここにいたのか!」

突然リオが現れた。

「どうしたんですか?」

「大変なことになった。あの世で暴動が起こっているのだ。」

「あの世で?地獄にいる人達でも暴れているのか、ですか?」

(本当に敬語ダメね。)

「違う…三人、いや三体だ。力を貸してほしい。私達では駄目なんだ。まるで歯が立たない。」

五人は、マリアを見る。

「あの世ねぇー…、行ってきなさい。私は行かないけどねー。」

五人、理由は理解していた。以前のバランの住人に恨まれている、だから会いたくないと言いたいのだろう。皆、恨んでなんかいないだろうと思っているが。

「一度修業中止ですね。それでは準備を整え次第行ってきます。」

五人は準備を始めた。


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