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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,5章 コテナ誕生秘話
138/220

ハーフエルフ

約三ヵ月後

マリアは、とあることで怒っていた。

「…これ何?」

「これか?これは我々を救ってくれた敬意を…」

「やっぱりいい…、これいらないから!」

目の前には立派なマリア像が立っていた。

(善意だから余計にタチが悪い!)

「そうか?」

「それとこの村の予定図だけど…」

「もう小さな国だな!」

「嬉しそうに言うな!どうすんのよ…、誰がこの国まとめるのよ…。」

村程度ならともかく、国だとギルド長に任せられない。大事なところでマリアに頼るからだ。

「ここはやっぱり…」

「私は嫌よ?ていうか無理よ?」

「どうしたものか…。」

(やっぱりか!)




マリアは森を散歩しながら思案していた。

(はあ、家造りに、土地づくり、それぞれの役割を考え秩序をつくる、その他もろもろ大体のことは終わったけど国のトップが…。…半年で帰るつもりだったんだけどねー。)

「だ、誰かいませんか?」

「ん?誰?」

マリアは声の方向に目をやる。そこには、一人の人間の男性と一人のハーフエルフの少女がいた。

(ハーフエルフ?)

「よかった…。」

「何かしら?」

「私は、コテナに向かっていたのですが、道中道に迷ってしまって。」

「はあ、ハーフを連れている時点で大体察しがつくけど。」

「はい、この子は私の娘でエルフの女王(・・)の血が流れているのですが、存在を(おおやけ)にできないので、コテナで生きていてほしいと思い…」

「あのねぇ、そういった事をしたのなら、最後まで面倒を見るくらいしなさい!無責任よ!」

「うっ、わかってはいますが…、」

(やめやめ!コテナは居場所であって孤児院じゃないの!はあ、こっちはそれどころじゃ…、…さっき何て言った?)

「エルフの女王の娘?」

「は、はい!」

「ねえ、貴女…。」

「はい!何ですか?」

「何歳?」

「18歳です。」

この世界では、国によるが18歳で成人だ。この少女も大人と言える。

(しっかりしてるし、次は…)

「貴女の母親が国をまとめている様子を見たことある?」

「はい、毎日見てました。そのせいで、城の兵に見つかってしまいましたが…、」

「もし、国をまとめる立場になったらできる?」

「完璧と言えないまでも、安定させる自信はあります。…何故こんな質問を?」

(やったーーー!!!)

「わかった!すぐに案内するわ!」

「「えっ?」」

マリアの言葉が百八十度変わったことに戸惑う二人だった。

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