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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,5章 コテナ誕生秘話
137/220

拡張

一週間後

マリアは、助けた人達の様子を見ていた。

(もうすっかり小さな村ね…。)

野菜を耕している者、商品を売買している者ともう村として成立していた。

「マリア、おはよう。」

「あ、うん。おはよう。」

元ギルドマスターが挨拶してくる。

「貴方は何してるの?」

「私ですか?私はやっぱりギルドマスターをなってほしいと皆の希望で結局この村のギルドマスターですよ。」

「へぇー、この村の名前は?」

「適当ですが、コテナです。」




さらに一週間後

突然、新ギルドマスターが押し掛けてきた。

「大変だ!マリア!」

新ギルドマスターは、ため口になっていた。

「何?ギルド長。」

「そこまで老けてない!」

「いや、だからそういう意味じゃないだけど…。」

(名前が長いからだから!)

「そんなことはどうでもいい!大変なんだ!たくさんの人がコテナに集まってきたんだ!」

「は?」

ギルド長の話によると、少し前に森で迷子になっていた家族を住人の一人が助け、コテナに案内したらしい。実はその家族は偏見を持たない人達で、三種族が仲良く暮らしている光景を見て、ここに暮らしたくなったそうだ。そして、そのコテナの噂を聞いた人達が押し寄せたとのこと。

「っで、私にどうしろと?」

「家を造るのを手伝ってほしい。」

「あのねぇ、私を大工か何…」

と言いかけたところでやめる。

(待って…。村を拡張すれば、それだけクリスやエリシア、ランドに偏見を持たない人が増えるってことね。皆、私に依存している節があるし、他の居場所を作るのに良い機会かも。)

「わかった、やるわ。どれぐらい、いるの?」



「えー、重大なお知らせがあります。私は、約一年ここを留守にすることにしました。」

(ああー、もう!家造りに、土地づくり、面倒ね!)

「え?じゃあ、僕達はどうしていたら良いんですか?」

「大丈夫よ。貴方達はもう、そこら辺の魔物も動物も狩れるわよ。」

「いえ、そうではなくて修行です!修行!」

(あっ、忘れてた。私がいない間に剣の型が壊れると困るし、だったら…)

「…そうねぇ。ちょうど良いわ。もう一種類の武器を扱えるようになりなさい。私がいない間の課題よ。」

「それは、何でも良いんですか?」

(剣ばっかりもねー。私が教えたのと我流っていうのも面白いけど…)

「剣系統以外なら何でも良いわよー!ちなみに、私が帰ってきたときに貴方達が弱くなっていたり、変わってなかったりした場合…。」

(私が居ないからって、怠けないように…)

「(ゴク!)場合は?」

「今までのがどれだけ優しかったか思い知らせてあげる!」

(二十四時間休憩なしよ!寝そうになっても悪夢で起こす!)

そして翌日、村の拡張のために出掛けた。

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