永住の地
マリアは、悩んでいた。
(もうほとんど世界をまわったわよね。後は治安が悪かったり、革命だとかでドタバタしてるし。自分の家造ろうかしら。野宿用ではなく、永住用として。)
その後もしばらく旅を続け、マリアは運命を感じる場所についた。
(ここ!ここいいわ!山もあるし、海もある!周りの魔物は弱いし、シオン達を心配する必要はほとんどない。)
マリアは家造りにチャレンジすることにした。
「…というわけで旅は終了!これから家造りをすることにします。」
「「「「「ええーー!!」」」」」
マリアのいきなりの告白に驚く。
「急すぎませんか?」
「だって、見てよこれ!山も海もあるおかげで肉も魚も果物も、おまけに野菜まで!こんなに揃ってるところなんて数えるくらいしかないわ!」
(((((何言ってもダメだ。)))))
シオン達は諦めた。
家造りすること約五十回目
「やっと、やっと満足できる物ができたわ!」
「おおー!!すげー!!」
「うわー!」
ランドとクリスがはしゃいでいる。
「…デカ過ぎませんか?」
シオンは、感想が違ったようだ。
「良いのよ。狭すぎるより良いし、のんびりできるわよー!じゃあ、あっちに建てるわね。」
「えっ?ここじゃないんですか?」
「だってここだと失敗作が並んでるじゃない。ちょっと離れたところに建てるわ。」
「壊せば済むんじゃ…。」
「いいじゃない!芸術作品よ!」
そして、五十あまりの建物を放置して別の所に建てる。これが現在のコテナの誕生のきっかけと『フリーズ』の拠点の誕生だった。