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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第11章 再会
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登場

ランド&フィリス側

二人の周りに味方はいない。いるのはゴブリンだけだ。冒険者も兵士も前衛を担う者は重傷、後衛を担う者は魔力切れだ。後衛の者が前衛の者を担いでコテナに運んでいるのだ。二人を見捨てたわけではない。二人の指示だ。

「俺が時間を稼ぐ!その間に怪我人をコテナに運んでくれ!なーに、俺は不死身だ。問題ない!」

「そうです!私ならこの程度、余裕です!」

と言った。冒険者も兵士も残ろうとしたが、二人のプレッシャーから渋々従った。

二人は背中合わせで戦っている。理由はランドがフィリスの背中を守り、フィリスが正面の敵を倒す。この構図だ。しかし、もう一つ理由がある。

ガクガク

(くっそ!脚がもうフラフラだ。)

フィリスに背中で支えてもらっていた。

「すまねえな。支えてもらって。」

「いいえ、背中を守っていただいてありがとうございます。」

フィリスの正面からゴブリンが突撃してくる。二人は背中合わせのまま半回転し、ランドがその攻撃を盾で防ぎ、フィリスは別の位置にいるゴブリンを『炎爆発(エクスプローション)』で倒す。

「はあ、はあ。」

ランドの『守護者(ガーディアン)』のお蔭でコテナに攻め込めずにいる。しかし、その集中力は長くは続かなかった。

ズブッ!

ランドの心臓に槍が刺さる。

「ぐふ!」

ザクッ!

さらにランドの頭に剣が刺さった。ランドが倒れる。人は、心臓が血液を循環させ、脳が体に命令を出す。そのため、いくら不死身でも頭と心臓に刃物が刺さったままでは体は動かない。

(や…ば…。)

ランドの瞳にフィリスが正面のゴブリンジェネラルの攻撃を受け止め、後ろからゴブリンキングが攻撃しようとしているのが映る。

(や…め…ろ!)

しかし、ランドは指一本動かせない。その時、

フッ!

ゴブリンキングの上半身が消えた。動揺するゴブリン達。

「とんでもないことになってるわね。」

誰かがランドに刺さった剣と槍を引き抜く。

「全く騒がしいと思ったら、何ゴブリンに手こずってるの!これくらいの数、十秒で倒しなさい!」

ランドは声の主を見て思わず笑みがこぼれる。

「お、お久しぶりです。師匠。」

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