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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第2章 魔王のコテナ訪問
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魔族ではなく…

しかし、その前に、

「なんのようかしら?」

フィオナがその数人の前に立ち塞がった。

「お前に用はない!どけ!」

「言っておくけど、魔王に手を出すようなら痛い目を見てもらうわよ。」

「邪魔をするな!」

一人の男が剣を振り回してくる。

(私、接近戦苦手なんだけど…。)

フィオナは、短剣に魔力を込め

「『バラライズダガー』!」

相手を切りつける。その瞬間、かすっただけなのに、泡を吹いて倒れた。

「次!」

今度は二人がかりで剣を抜いてくるが、

「『花弁』!」

この技は、相手の武器を破壊する技だ。一瞬でバラバラになり、

「がっ!」

「ぐっ!」

手刀で気絶させた。




(危なかったわね…。短剣の技を増やした方がいいかしら。)

精霊魔法『シンクロ』、精霊が見聞きした情報を共有する魔法。精霊から不審者の情報が入ってきたため、すぐさま行動にうつした。そして、まさしく魔王に、襲いかかろうと準備をしていたところを無力化した。

(でも、魔族ではなく人族?しかも人間だし。)

人族とは、人間、エルフ、ドワーフをまとめた種族で人間が一番能力が低い筈だが、

(私が何もしなくても何とかなりそうだけど…、いやいい思い出で帰ってほしいしやらないとダメね。その前にどこで魔王がコテナに来ているという情報が漏れてるかしら?)

一筋縄では、いきそうにない。フィオナはそう思いながら、警備兵に身柄を引き渡した。




(フィオナがやってくれたみたいね。)

「どうした?」

リオが不思議そうな顔で、聞いてきた。

(表情に出ていたかしら?まあでも、ここは誤魔化しておきましょ。)

「何でもないわよ。」

気づかなかったことに安心しながら、それでいて魔王の危機察知力に不安になるエリシアだった。

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