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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第11章 再会
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石化

シオン&フィオナ側

「ホーネット…なんですか。あれは。」

「ランクはDのはず…でも。」

二人が絶句しているのには理由がある。ホーネットは言ってみれば大きな蜂で、針に毒がある。その毒が体にまわるのは時間がかかり、その間に解毒剤を飲めば治る…、はずだった。しかし、刺されて数十秒で毒がまわり、解毒剤も気休め程度にしか効果がなかった。幸いなのは、麻痺毒であったことで誰も死に至っていない。

だが、相手はホーネットだけではない。スライムだ。麻痺している人を襲おうとしている。しかも、普通のスライムに比べて強い。そのせいで、針が刺さった人をすぐに撤退させなければならない。気が気ではなかった。

遠距離で戦うべく、シオンは双銃、フィオナは双弓だ。

無限火炎弾(フレイム・ガン・インフィニティ)!」

弱点である火属性で撃ちまくる。しかし、

(おかしい!ほとんど当たらない!)

ホーネットが器用に避ける。確かに回避に長けているが、シオンの攻撃をホーネット程度でかわせるはずがなかった。

「イフリート!」

「姫!」

「「我が呼び声に応えよ。全てを焼き尽くす灼熱の(つるぎ)!『煉獄剣(ボルガニック・セイバー)』!」」

フィオナが手元に現れた炎の大剣で凪ぎ払う。ホーネットがかわすが、下を通過しただけで燃えた。スライムもまとめてだ。

シオンがもう魔物がいないことを確認する。

「よし!もういませんね!じゃあ姉さんがエリシアの…!」

シオンは考えをまとめるために空を見上げたとき、魔物の存在に気づいた。

((あれは…、バジリスク!))

(シオン!交代よ!姉様と巨大な合成魔法を使うから!)

(…わかった!)

((チェンジ!))

シオンの体がシーナに変わる。

「姉様!上にバジリスクが!氷が弱点ですから、飛びっきりの氷の魔法をお願いします!私が合わせて巨大な魔法にしますから!」

「上?…!わかったわ!シヴァ!」

「はい!」

(共鳴(リンク)はしない!姉様にはまだ許してもらってないもの!何の魔法かはわかる!)

「「我が呼び声に応えよ。全てを凍らせる氷の魔界!『氷魔界(ニブルヘイム)』!」」

バジリスクが山ほどの大きさの氷の中で氷付けになる。しかし、まだ生きている。

「『氷結(フリーズ・ブレイク)』!」

巨大な氷柱がバジリスクを貫く。

「「「全てを終わらせる、氷の鉄槌!『氷終(ジ・エンド)』!」」」

巨大な氷の隕石でバジリスクが潰れる。

「今度こそ…、…!姉様危ない!」

顔を上げると、バジリスクがもう一体いたことに気付いた。すでにバジリスクは爪でフィオナを攻撃しようとしていた。あの爪には石化の効果がある。

ドンッ!

シーナは、フィオナを突き飛ばす。そして、爪が皮膚を掠め、

パキパキパキ

「いたた…、だいじょ…シー…ナ?」

シーナは、石化した。


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