防衛
ランド&フィリス側
「俺達で国を守るんだ!」
「「「おーーー!!!」」」
冒険者と兵士達が士気を上げている。
(さて、行くか!)
大量の魔物が向かってくるのが見えた。
「いけ、フィリス!先制攻撃!」
「貴方に命令されるのはしゃくですが、かしこまりました。『灼熱爆炎』!」
巨大な炎の球体が森に降りる。まるで太陽だ。 森の半分が消える。残ったのは、巨大なクレーターだけだ。
(自然破壊も良いとこだな。俺も人のこと言えないけどさ。)
「お、おい、やったんじゃないのか?」
歓声があがる。が、
「…な、なんだと!」
クレーターから魔物が向かってくる。生き残っていたのだ。
「簡単にはいかねーよな。『守護者』!」
全ての敵がランドに来る。そのなかに
(ゴブリン…ジェネラル!?本来なら倒せるが、今はどうなんだ…。)
ランクCの魔物、ゴブリンジェネラルがいた。 ゴブリンジェネラルから剣が振り下ろされる。
ガキン!ズシン!
防ぐことができたが、足が地面にめり込む。
「ぐっ!前の盾だったらアウトだったな!だりゃあ!」
ゴブリンジェネラルを弾く。そこに冒険者達の魔法の援護が来る。その攻撃のなかには、Aランク冒険者のものもある。しかし、
「無傷だと!?」
ゴブリンジェネラルは、平然と立っていた。
(くそっ!数が多い!大剣に変えられねぇ!)
ランドは、引き付けるのに精一杯だった。今大剣に変えると、他の冒険者が襲われる。
「フィリス!ゴブリンジェネラルを!」
「はい!『青龍』!」
青い魔力を帯びた足で顔面を蹴りあげる。だが、顎を擦りながらすぐに起き上がった。
「グアアーー!!」
(ちっ!効いてはいるが、そんなにだな。こうなったら、)
「我らの仲間に守りの力を…『全防』!」
『全防』は、仲間全員が打たれ強くなる魔法だ。
「すまねぇ、皆!あいつを倒すまでの間頑張ってくれ!」
「わかった!」
「任せな!」
(早く終わらせる!)
大剣に持ち変え、
「『スピリッツⅢ』!」
「『限界解除』!」
一人と一体は、本気を出す。
「『魔光一閃』!」
『一閃』を強化した技を放つ。『一閃』とは範囲も威力も比べ物にならない。真っ二つになったゴブリンが大量に転がる。
(守りながら攻める!)
しかし、ゴブリンジェネラルは手をちょっと斬っただけだった。
「『朱雀』!」
赤い魔力を帯びた踵落としが決まる。
「グオー!!」
頭を押さえながら、剣を振り回してくる。
「新技いきます!『麒麟』!」
金色の魔力を帯びた足で、
「はあ!」
ゴブリンジェネラルの体を上半身と下半身に真っ二つにした。ランドが再び盾を取り出す。
「よし!再びガー…うそ…だろ。」
そこには、大量のゴブリンジェネラル、そしてランクBのゴブリンキングがいた。
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フィリス
足技
『麒麟』new !