エリシアの努力
エリシアはクエストボードを見ていた。
(今日あるのは、ゴブリン退治、オーガ退治、あっ、あった。薬草収集。)
エリシアはいつも『空間転移』でクエストを確認している。そして、自分の魔法をいかし、薬草収集するのが日課だ。あっという間だが。
二十分後
「お待たせしました。」
エリシアの手には大量の薬草が。
「いつもいつもありがとうね。」
「いえ、気にしないでください。」
「でも、こんなに安い報酬しか…」
この村は疫病が蔓延しており、誰も受けたがらない。エリシアは、病気に強い耐性があるので、受けるのは彼女ぐらいだった。ちなみに、疫病の原因は未だにわかっていない。
「報酬目当てではなく、やりたいからやっただけですから。」
そう言って帰った。
(薬草が生える速さが追い付かなくなってきている…。このままだとあの村は…。はあ。)
そして、とあるチャレンジをすることにした。
(『創造』で作れないかしら?)
エリシアが使うとしたら、作るのは人ばかりだった。理由はある。その人のことをよく知っているからだ。『創造』は、ある程度作るものを理解している必要があるのだ。
(薬草なんて…、いや諦めない!)
こうして、猛勉強を始めた。
「おや?今日は、いつにも増して多いですね。ありがとうございます。」
「いえ、新しい採取場所を見つけましたから。」
エリシアは、ついにその薬草を作ることに成功した。それだけではない。
(理解してなくても作れた…。)
薬草を理解できた後、エリシアはシオンの剣をコピーしてみたのだ。すると、全く同じ物ができたのだ。
(見た目さえわかれば作れる。これから、商品を見るだけで手に入る…。)
少し腹黒いことを考えるエリシアだった。
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エリシア
武器
ミスリルソード→フランベルジュ