クリスの歌
「ラララ~♪」
クリスは歌を練習していた。しかし、何かが足りない気がする。
「フィリス。」
「はい。」
すっかりフィリスは『フリーズ』の相談役である。
「私の歌って何か足りなくない?」
「ご主人様。練習ではなく、本番になれば問題ありません。」
「どういうこと?」
「答えると意味がなくなるかもしれませんから、お答えすることができません。」
(練習がダメで本番が大丈夫?わけがわからないわ。何が違うの?)
三日後
クリスは、皆に練習の成果を見せることにした。
(いくわよ!)
「ラララ~♪…」
しばらくして歌い終わる。
「すごいですよ!美しい歌でした!」
「ええ、声の高さ、リズムも完璧ね。」
クリスは、手応えを感じていた。そして、理由もわかった。
(そっか。練習は所詮練習で、本番だと聴いてほしいという気持ちが籠っているのね。ん?)
クリスはとあることに気付いた。
(気持ちを籠める?じゃあ『スピリッツ』と同じ要領で歌えば…、)
「もう一度聴いてくれる?」
思い付いたことを実践する。すると、
「あれ?力が沸いてきたぞ。」
「本当ね。」
(すごい!『スピリッツ』を応用できた!)
クリスはどんどん練習し、様々な効果のある歌を完成させた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリス
歌
『愚者』new !『恋愛』new !『魔術師』new !