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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第10章 反則級!?ハイスペックゴーレム
118/220

ゴーレム大会 準決勝と決勝と真の理由

準決勝

「それでは、試合開始!」

相手は、巨体なゴーレムだ。どうやら、普通は大きなゴーレムを出すのが主流らしい。

「動きが遅いですよ。」

相手の攻撃を軽々かわす。そして、投げ飛ばす。が、

「なるほど。空を飛ぶんですね。」

そう、空を飛んで場外を回避した。しかし、大きい分どこか不安定だ。ステージに戻ってくる。

「仕方ありませんね。」

そんなことを言いながら嬉しそうに笑う。あれは、もう少し本気が出せることの笑顔だ。その顔に観客が、

「お、おい!あのゴーレム笑ったぞ!」

「それだけじゃない!まさか、あのゴーレム感情があるのか!?」

と騒ぎ始めた。

(…あるかも。)

シオンが心の中で呟く。

「いきますよ。覚悟してください。」

フィリスの蹴りが決まる。飛ぶ暇もなく、壁に激突した。

「勝者、フィリス!」




決勝

「それでは、試合開始!」

最後の相手は男性の人型だった。大きさは、フィリスより少し大きいぐらい。

「少しは今までの中でもマシですが、でも。」

相手を投げ飛ばそうとする。

「あれは!?」

シオンが何かに気付いた。そして、突然フィリスの腕がとれた。

「…!」

フィリスは、気付いた。妨害だと。観客席にいる男が銃で撃ったのだ。ご丁寧に魔法で音を消して。

「~~~~~!!!」

フィリスは、怒った。無傷で帰ると約束したのに果たせなかったこと、そしてそれが妨害だったこと。殺意が沸いてくる。フィリスは、魔法で殺そうと考えた。しかしその前に、

「はっ!」

「ぐえ!」

シオンが取り押さえる。

(フィリス!試合に集中して!)

聞こえるはすがないが唇を読んで理解した。

(…!はい!)

ワイヤー付きの腕を伸ばし、取れた腕を拾う。そして、

「『錬金(アルケミー)』。」

自分の腕を直した。

「なっ!」

観客は驚愕した。ゴーレムは、魔法が使えない。それが、普通だった。それを平然と使用する。しかも、

「『錬金』って…。あれは…!」

『錬金』とは、使い手が存在しないとまで言われている伝説の魔法だ。実際に使えるのは、シーナしかいない。はずだった。それをフィリスが使用した。

「はあああ!」

蹴りが決まる。

「し、勝者フィリス!」




「おめでとう、フィリス。まさか、優勝するとは思いませんでしたよ。」

「それにしても、最後の最後で妨害とはな。」

「決勝のゴーレムの製作者と撃った男は捕まったみたいよ。」

「優勝賞金が、目当てだったみたいね。予選とかも似たようなことをやっていたみたいよ。」

「本当におめでとう、フィリス!」

「ありがとうございます、ご主人様。」

ちなみに全員揃っているとき、一人の時は~のご主人様とは呼ばない。

フィリスが、嬉しそうに賞金を渡す。

「もしかして、フィリス…。」

「はい?」

全員わかってしまった。フィリスの本当の理由は、自分達の役に立ちたかった。そのため、参加し賞金を渡したかったのだと。充分頑張っているのに。

(一瞬でも壊すことを視野に入れてごめんなさい。)

シオンは、心の中で深く謝った。

「それじゃあ、帰ろうね。」

「はい!」

こうして大会も終わり、家に帰った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ずっと五人だと飽きてきたので追加しました。

フィリス

魔法

『???』→『錬金』


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