ゴーレム大会 予選
「ご主人様、私ゴーレム大会に出たいです。」
「えっ?」
ゴーレム大会とは、ゴーレムの闘技場のようなものだ。ただし、ゴーレムは魔石を砕かない限り動きは止まらないので、場外と手足が全て無くなると失格である。
「どうして?」
フィオナが不思議そうに聞く。
「ここで得た経験がどの程度通用するのか試したいのです。」
シオンの魔法を全て習得しているし、戦えるようには作ってある。
「できれば出てほしくないですね。」
シオンがこう言ったのには理由がある。修理の仕方を知らないのだ。足がとれようものなら、絶望的だった。
「大丈夫です。信じてください。」
心から望んでいる顔に駄目とは言えなかった。翌日舞台である人族の大国ヒューラで登録した。
五日後
『やって参りました!ゴーレム大会!年に一度の一番のゴーレムを決める一大イベント!合計120体ものゴーレムが集まりました!これからAブロックの試合が始まります。』
一つのブロックで、三十体のバトルロワイヤルになっており、残った一体が準決勝の枠に入る。フィリスは、Aブロックだ。
『今、Aブロックのゴーレムが入りました!』
「試合、…開始!」
審判の開始の合図が出た。フィリスに巨体なゴーレムが襲いかかる。弱そうに見えたのだろう。しかし、
「な、何だ!あのゴーレムは!」
観客がざわめく。フィリスは、親指と人差し指の二本でゴーレムを持ち上げ、場外に投げた。すると、今まで乱闘をしていたゴーレムがフィリスに標的を変えた。それでも、無駄な動きもなく、かわし、壊さないように気を使いながら場外に落としていく。そして、フィリスだけが残った。
「し、勝者フィリス!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フィリス
体力∞(魔石が壊れない限り)
魔力∞
攻撃力A
防御力A
魔法攻撃力A
魔法防御力A
敏捷A
命中A
回避A
スキル
『情報目』情報を集め、一番適切な行動をとる。
『模倣』一度見た魔法を習得できる(例外あり)。
足技
『青龍』『朱雀』『玄武』『白虎』
魔法
(フィオナ)-(精霊魔法)+『???』
武器
ミスリルレガース
防具
メイド服
装飾品
なし