決勝戦
「すみません、もう同率一位ではダメですか?」
もう、『フリーズ』のメンバーしか残っていない。だから、提案したのだが、
「駄目じゃ。決勝戦無し、それでは何のために呼んだかわからん。」
(まあ、クレイに会えたのはよかったし、期待には応えましょうか。)
「はあ、わかりました。でも、どんな結果になっても文句言わないでくださいね。」
「それでは、試合開始!」
「『守護者』!」
「『縮地』!」
シオンは、クリスから倒すつもりだったが、守護者のせいでランドしか意識できない。
(適当に組んだつもりだけど、向こうはバランス良いですね。)
ランドが守り、物理がエリシア、魔法がクリス、三拍子揃っていた。それに対し、シオンのチームには壁役がいない。
(ランドの有り難みがわかりますね。)
「仕方ないわね!魔法使いの…」
「「それ禁止ー!!」」
反則技を使おうとしたシーナを必死に止める。
(作戦変更、ランドから倒しますよ。)
((了解!))
「火炎弾!」
「反射!」
クリスの魔法がシオンの魔法を跳ね返す。それをかわす。
(反射は、1度だけしか返せない。なら…、)
「無限風弾!」
次々撃っていく。
「ぐう、があ!し、『盾突進』!」
シオンの魔法を防ぎながら、突進してくる。無限風弾を解くのに時間がかかり、当たってしまった。
「ぐあ!」
「シオン!くっ!『拡散光』!」
シーナがシオンを守るように魔法を放つ。が、
「空間転移!」
空間に拡散光が飲み込まれ、その後自分達に降り注ぐ。
(ぐっ!私って魔法没収に頼っているところがあったのかしら。)
フィオナがとある技を使おうとしているが、
「『スピリッツⅣ』!」
クリスがスピリッツを使う。
「宇宙に広がる星々よ、その光で辺りを覆え!『銀惑星』!」
ステージが光に包まれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリス
スピリッツ技
『銀惑星』new !