あの世のルール
エリシア達は順調に勝ち上がった。そして、準決勝。
「では、指定位置に立ってください。」
指定位置に立つ。しかし、相手は二人しかいるように見えない。
(3対3なんじゃないの?)
と思ったらエルフの頭の上にハムスターがいた。
(あれが3人目?可愛い!)
するとランドとエリシアが驚いた。
(どうしたの?あら?私そっくり。髪の色と…胸の大きさが違うぐらいしか、違いがない。悔しくない!)
「クレイ!」
「姉さん!」
(クレイって、1ヶ月間だけ一緒に修業した?別メニューだったし、彼だけ家から来ていたみたいだから会ったことがないけど。…確か亡くなっていたのよね。そして、エリシアに姉さんと呼ばれた人。話には聞いていたけど、本当そっくり。)
「久し振りね、エリシア。大きくなって。私も嬉しい。私も大きくなったけど。」
「あの世でも、年をとるの?」
「天国に行ける者は、二十歳までとれるの。二十歳を越えて亡くなった者は、二十歳まで若返る。」
(あの世にそんなルールが…。あれ?)
「あの?地獄にしかいけない者は?」
「無限に年をとり続ける。骨になっても…。罪を許されるまで…。」
(恐ろしい。)
「ちなみに、エリシア。私が閻魔様の秘書よ。貴方の成長を直接見たくてお願いしたの。」
「そうだったの!?どうして…、」
「あの?準備は?」
審判が困ってる。
「ああ、ごめんなさい。いつでもどうぞ。」
「…それでは、開始!」
試合が始まった。