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乗り鉄の旅  作者: 山下 修
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序章

40歳にして立つ。離婚を機に自由な生活を手に入れたオヤジが目指すのは乗り鉄による全国制覇。

2013年某月某日

離婚して2年が経過し一人の生活も落ち着いてきた。

これまでは車やレースなどに趣味の重心を置いてきたが、それもマンネリ化していた。


そんな時、レース関係で知り合った人が鉄道好きの方で、休日にどこそこの沿線を乗ってきたとか、列車を撮影してきたとか、新たに興味を惹かれる分野に遭遇した。


子供の頃は阪急電車の運転手になるのが夢と公言していた自分を思い出した。

元々機械好きで整備士の仕事をしているが、根源にあるのは鉄道への憧れ。


所謂、「鉄ちゃん」ひとくくりにされがちな鉄道好きにも、いくつかの分野があり細分化されている。


まずは「撮り鉄」読んで字のごとく鉄道写真を撮る分野。

撮り鉄と言ってもその対象は列車だけに留まらず、駅舎や鉄道遺産と呼ばれるものや、はたまた風景の一部に鉄道を取り入れるなど奥深い分野である。


次に「乗り鉄」これまた字の通り鉄道に乗ることを主とする分野。

全国津々浦々まで広がる日本の鉄道網。その総延長はJRグループや大手私鉄、地方鉄道、更には鋼索線と呼ばれるケーブルカーなどを含めると約2万8千キロ。その距離を乗って乗って乗りまくり、目指すは全国制覇。かかる日数や費用など全てはプライスレス。


次に「音鉄」鉄道に関する音源を収集したり再現したりする分野。

最近は手軽に動画が撮れるようになり音に合わせて画像もコレクトされている。

口などで音を再現するエアトレインなるパフォーマンスには驚かされる。


最後に「物鉄」鉄道に関する歴史的資料や解体となった列車の部品やサボ、駅名看板、硬券などの収集をする分野。

中には鉄道模型NゲージやOゲージ、極めつけは個人所有の実物列車なども含まれる。


上記の中で自分自身が分類されるのであれば、完全に「乗り鉄」である。

「撮り」は記録程度にたしなんでいるがここのところ、本格的なデジイチが欲しくなってきている事実も見逃せない。「物」についても記念や記録に残すために切符や駅スタンプなども収集しつつある。


そんな感じで40歳になったことを機に一念発起。

全国制覇を目指し一人乗り鉄の旅を始めていった。

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