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デイリーイベント


狩りから戻り、夕飯を食べ、ライと成果を確認する

ライ「四人で狩ろうが一人、二人だろうが、あまり金的な効率は変わんねぇな」

「つかお前は一日中狩りしてた訳だけど、どう?どんぐらい黒字になった?」

ライ「ん〜、、、この宿屋にギリギリ4、5日間泊まれるぐらい」

「そんなもんか、、、まぁ、装備修理とかしたらあんま黒字にならないべ?つか、1日中狩りして、普通の宿屋分程の金って、、、やはり、ボスとかが極端においしいのかな」

ライ「んだな、、、経験値もおいしいし、、、俺は今日1レベルしかあがんなかったし」

上がったのかよ、と思いつつ、やはり、、、なにかしら方法を考えないと、自由に出来る金が無いに等しくなってしまう

ライ「まあ、利益も欲しいけど、、、暫くあんなギリギリのボスはこりごりだ」

「んだね、流石にあれを何度もやってたらすぐ死んじゃうわ」



数日後

相変わらずの晴れ続き、、、と思いきや、朝起きると雨が降っていた


「やることないな、、、」

ライ「んだな、、、ゲームの類はこっちの世界にはねぇから、シティエリアに行って、買わなきゃならねぇし、、、なにするよ?」

二人で居間でボケ〜っとしながら何をするかの議論を交わしているとチャイムが鳴り、シアが出て行った

シア「フィアさん、お届け物ですよ」

装備を揃えた日に頼んでいた物が来た様で、本人確認を済ませて、ささっと自分の部屋で装備をした


装備 サブウェポン 銀の針5つ、ピアノ線


ライ「ん?、、、その左腕についてんのなんだ?」

「内緒」

なんだよ〜言えよ〜とライが聞いて来るのをスルーし、

「シア、なにかやることある?暇だし手伝うよ」

シア「別に問題ありません、私も今日はそんなにやることがありませんし」

相変わらず、客の手は煩わせたくないようだ、、、まぁ、それが普通なんだろうが

「ん〜、んじゃあ、シアはこういう時なにしてるの?」

シアは少し考えた後、

シア「本を読んだり、、、、、ですかね」

む、、、やけに長く考えてたな

「本を読むか、、、悪くない、他には?」

シア「、、特に思い当たりません」

「本当に〜?」

何か、小学生程の子供がやりそうで、他の人にいいづらい?こと、、、

ライ「、、、確かにこいつ、働くか本読むか、ぐらいしかしてないな」

「、、、歌」

シアがビクッと肩を震わせた

ライ「お?当たり?」

俺らがやっていたようなゲームが出来なくて、女の子が一人で出来るような物というと、歌か絵描きぐらいしか思いつかなかった

シア「、、、歌なんか歌いません」

「別に歌を歌うとは言ってないけど」

シア「、、、屁理屈です」

「まぁ確かに、、、でも、聞いてみたいなぁ、、、なぁ?」

ライ「ああ」

俺はポーカーフェイスを貫くが、ライはめちゃくちゃニヤニヤしていた

シア「、、、お茶入れて来ます」

その様子を訝しげに見て、シアがそそくさと台所に逃げた


ライ「お前、子供苦手じゃなかったっけ?」

「お前こそ、、、俺が嫌いなのは馬鹿な子供だよ」

ライ「まぁ俺も得意ではないけど、、、つかお前口調」

おっといけない


「そういえば、傘みたいなのでなんか便利なのある?」

シア「?どういうことですか」

「雨を防げるような物はどんなのがあるのかな〜ってこと」

何かしら傘以上の便利な物を持っておかないと、戦闘出来なくて雨のたびに家に篭る、ということになる訳にはいかないし

シア「いえ、、、私が知る限りではなかったと思いますけど、、、風魔法で雨を払うとか、氷を自分の上に展開する、とかぐらいしか思いつかないです」

「成る程、、、魔法頑張って身につけたいなぁ、、、つかシア、頭いい」

よしよし、と頭をまたも撫でた

シア「ありがとうございます、、、そういえば、お二人は幾つなんですか?」

もう慣れたのか、諦めたのか、大人しく撫でられてくれた

ライ「ん?俺らどっちも16、そういやお前は?」

シア「10ですけど、、、フィアさんはもうちょっと大人かと思ってました」

「え?何で自分?」

シア「女性で自分、なんて珍しいですし、結構、、、大人っぽい気がして」

ライの方をちらりと見ながらシアはそう話した

ライ「あ?なんで俺の方を見るんだよ」

額に青筋を浮かべながら、ライがシアを睨む

「そういうとこでしょw大人っぽくないってのは、、、まぁ、まだ16だからいいだろうけど」

シア「こういうところです、大人っぽいって」

「ほら見ろwシアに言われてるぞ」

イェイ、とシアにハイタッチの手を出すと、無表情ながらも、手を軽く合わせてくれた

ライ「くそが」

ライは論破されて、笑ながらも悔しそうに頭をかいた

結局その日は雑談をして過ごした


更に数日後

朝起きると、タイミングを見計らったかのようにメールが届いた

メニューウィンドウを開き、メールを開く


from 運営

第一次全プレイヤー移行が終了致しました

ここで、全世界のシティエリア、ファンタジーエリアの人口比を発表致します

シティエリア 43%

ファンタジーエリア 57%


へぇ、、、まぁファンタジーエリア目当てで来た人が大多数だと思ったけど、そこまで多く無いんだな


そして、一週間でシティエリアで死亡した人数、ファンタジーエリアで死亡した人数も発表致します

シティエリア 108人

ファンタジーエリア 11752人


、、、多いな、一週間で一万人、、、

人口増えた、とはいえ、シティエリアに比べて百倍も死んでるじゃないか、、、


尚、運営からの連絡は、エラー等意外では今後送る予定はございませんので、ご注意ください


成る程、新聞みたいに、シティエリアでこんなことがあった〜みたいなことは言ってくれないのな

まあファンタジーエリアで新聞記者になる人もいるかもしれないし、そのためか


酒場

海「う〜っす、何するよ?」

酒場にライと向かうと、海が既に席についていた

ライ「またレベルあげか?もしくは、、、クエスト探すか?」

「というか、、、酒場っていったら何かしらクエストあるんじゃないの?もしくは、クエスト依頼みたいなのがあると思うんだけど」

ゲームのイメージからか、そういうこともありえるのでは、と考えてしまう

海「傭兵稼業的な仕事ならあるらしいけど、、、取り敢えずレベルある程度あげてからの方がよくないか?季節イベントとかもあるだろうから、金はまだ後回しでも、、、」


店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

そういえば、、、酒場だってのに、注文一回もしたことなかったな

ライ「コーヒー、冷たいので」

海「同じくコーヒー」

え?、、、何お前らコーヒー飲めんの?

「カフェオレ、冷たいので」

店員「えっと、、、コーヒー二つにカフェオレ、どちらも冷たいのでよろしいですか?」

頷くと、店員は不思議そうな顔をしつつ、カウンターに戻って行った

男1「おいおいあんたら、酒場に来て酒を頼まない奴がどこにいんだよw」

不思議に首を傾げていると、隣のテーブルの男達がゲラゲラ笑いながら答えてくれた

「成る程、、、でも未成年だから」

男2「んなの、見たら解るっつ〜の、だけどよぉ?こっちじゃ、未成年だろうが酒飲んでいいんだぜ?飲めや飲めや」

この世界では、割と法律が緩かったりする

同性婚やら、酒飲酒許可、タバコ使用許可など、、、酒もタバコも、やってもこっちの世界ではデメリットが少ないからそうなったのだろう、、、こういった、此方の世界でのメリット?の面をアピールしていたのを覚えている

これら目当てで来た人も少なくはないのではなかろうか


ライ「まあ確かに、、、酒飲むのがセーフなら、、、いいんじゃね?」

、、、そういえばライはずっと酒飲んでみたいって言ってたな

海「それ、、マジで言ってんのか?興味はあるけども」

「悪いけど、遠慮しとく、お前らも、、、まぁ、どうしても飲みたいって言うなら止めはしないけど、酔って何かやらかしても知らないよ?」

興味はあるけど、少なくともこんな怪しい奴が多いところで飲む気にはなれない

海「まぁ俺もやめとくわ、狩りもしなきゃならないし」

ライ「え〜、、、じゃあ俺もまだいいや」

やはり、周りの意見には多少流されるのは日本人の運命か

男1「ちっ、なんだつまんねぇな」

男は酒の入った赤い顔で舌打ちしつつ、ビールをいっきのみした

いつのまにか期待しつつ見ていた周りの大人も、顔の向きを元に戻した


狩り中

人の様に二本足で立ち、長い爪で切りつけてくる狼を切ると、返り血を吹き出して消えていった

ふぅ、と一息つこうとしたところで、メニューウィンドウが勝手に開き、レベルが4に上がったことに気づいた


ライ「え?やっと4?」

「まあ仕方ない、一昨日とかも、街回ったり、傘とか揃えたりしてて、あんま狩れなかったし」


レベルアップの詳細を見る

攻魔 +1 体力 +1

魔法 ウィンド lv1 修得


「お、魔法きた」

やはり来たか、、、でも風、、、?殺傷能力は低そうだな

ライ「お、おめー、何の魔法だった?」

「ウィンド、風魔法だな」

海「お前、やり方わかる?魔法の」

海に言われ、チュートリアルを振り返る、、、

「、、、うろ覚えだな」

色々覚えることがあって、あまり覚えていない、、、昔からそうだ、記憶力はあまり無かったなぁ、、、

海「んじゃあ、いっちょ解説してやるぜ!」

魔法仲間が増えたからか、解説したかったからか、何故か海のテンションが高かった


今週は、なんとか一日一つは上げたいと思います



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