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目覚め

海「はあっ…はあっ…」

ライ「ぜぇ…ぜぇ…こりゃ…ゲームオーバーか?」

幾千…いや、幾万に近い影達を、五人は何度も消滅させた。結果、小さな影達の数は半分程まで減ったが…まだ半分。そして、桁違いな存在感を持つ、巨いなる影。

リア「まだ…まだよ。まだやれるわ。せめて…フィアが帰ってくるまでもたないと」

メア「っ…だけど、流石にもう…貴方達、体力もたないんでしょう?」

メアの言う通りだった。全員、残りHPは2割を切っていた。SP、MPに至っては1割あるかないか。

クロ「…それ…でも…。……主は、絶対に帰ってくる。…ティアと、一緒に……!」

五人は円状、背中を合わせるようにしながら、彼らを囲う影達と睨み合う。どちらから再び打ち合うのか、拮抗状態となっていた。


その時…ピクリと、クロの耳が何かの音を感知し揺れ、海が、メアが、何かの魔力を感じ取った。

そして…ガサリと、木の葉で出来た、その空間の外殻を突き破る、一つの影が、彼らの中央に舞い降りた。

その…闇を纏った何かは文字通り影のようであり、大きな翼を持った人の形を持ち、金髪の長いツインテールが特徴的な…銀色の弓を携えた少女を抱えていた。


海「な、なんだ…?a…なのか?」

影は丁度全員の中央に降り立つと、何かの詠唱を3秒程、そして…体を包んでいた深く黒い闇はaから離れつつ、透き通る光色の闇へと形を変えた。そしてそれは仲間達の元へと届き、彼らをそっと包み込む。

ライ「…疲れが、取れていく?」

リア「それだけじゃない。傷も消えていってる」

海「どっちも回復…恐ろしい回復能力を持ってるんだな、天使ってのは」

やがて全ての闇が放たれ、其処にはaが…先程まで持っていなかった、天使の輪を頭上に浮かばせ、格を思わせるような新たなローブに身を包んでおり…彼女は天使として、次の段階へと進んでいた。

a「違います。…これは、ティアさんの闇の力ですよ。私はそれを…皆さんが受け入れられる形にしただけ」

メア「…そんな馬鹿な。闇属性は光とは対のものよ、そんなことは、水を掛けて物を燃やすようなものよ」

信じられない…と言った様子で、aが放った光にそっとメアが触れる。彼女はその性質を確かめようと、状況も忘れて研究者のような鋭い眼力を向け始めた。


クロ「…主、…ティアも、おかえり」

そんな中、周囲を囲む影達を警戒しながらも、ちらりと二人に振り向き、優しい笑顔を浮かべるクロがいてくれていた。

a「…ただいまです。…ほら、ティアさん」

そっとaがティアを下ろす。ティアは、意を決し、よし!といつもの調子で謝ろうと一瞬するも…周囲を囲う影の大群…そして、豹変したフィアの影に、自分がしたことを自覚してしまう。

ティア「え、えっと……、…ごめんなさい、みんな」

…………。

ライ「…なぁ、海」

海「…なんだよ急に」

ライ「俺のレベルはさっきまで29だったんだけどよ」

海「上げすぎだよ」

ライ「この戦闘で31になったんだよね…」

海「はあっ!?……あ、俺も…24から27になってら」

ライ「まぁあれだけの強敵をあんだけ狩ればそうなるだろうが…にしても、経験値が美味しい。こんな良い狩り場は今まで見たこと無かった」

??とクエスチョンマークを浮かべ、首を傾げるティアに、首裏を掻きながらひとつ……彼は少し、大人になっていた。

ライ「……あー、つまり、まぁ気にすんなってこと」

ティア「で、でも…」

海「そうそう。仲間なんだから、助け合うのは当たり前だ。そうだろ?」

ちらりとリア、メアに海が視線を向ける。すると、やれやれ、とでも言うように溜息をつき、二人が微笑を浮かべて

リア「まったく…言いたいこと全部言われちゃった。…回復役は貴重なんだから、これからはその力でバンバン働いてもらうことになるんだから、覚悟しておきなさい」

メア「…その変な力、調べさせてくれるっていうなら許してあげてもいいわよ」

いつか夢見たような掛け合いがそこに有った。答えも嬉しかったが、何より…夢じゃない。現実に起こっていることなのだ…という確信が、ただただ嬉しかった。

ティア「うん…うん、私、頑張るね。いっぱい、いっぱい…頑張るから」

涙を袖で拭うティアの頭を撫でる。いつ戦いが再び始まるか警戒することは忘れずに。そんな中、ふと気になったのか、すっかり武器マニアと化したメアが疑問を尋ねる。

メア「…ティア、貴方のその弓は?いつの間に変わったの?」

a「ああ…それは私が渡した物です。天使は弓を持つのが基本らしいのですけど、私は使えないので…。それは魔導弓で、どんな属性の魔力を込めても、天使の属性の魔矢になるらしいです。性質も受け継ぐとかで…ティアさんなら有効に使ってくれるかと」


説明の後、落ち着いたのか、涙の後の震える声で…しかし、いつかのような明るい笑顔で、ハツラツと

ティア「ぇ、ぇへへ…ょ、よぉし!じゃあ、みんな!!戦うよ!」

ティアがそう気合を入れた。

「ああ!」「おう!」「うん」「ええ」「はいはい」

それに各々が返事をしながら自身の武器を構え直す。そして、aは二振りの剣を出現させ、スターシーカーを右手順手、ダークマターを左手逆手に構える。


a「行きましょう!これが…私のラストバトルです!」



a レベル 20 種族 闇を受け止めた大天使


アビリティ 魔力探知・真 強化五感 飛翔

魔力体 索敵・改 魔力変換・闇→光 new


使用可能呪文 ホーリーライトlv1 new

絶対零度 lv1 ヒールlv3 new


使用可能スキル 気合・感化

オートウェポン MPパサー

エリア・ゼロ 斬鉄閃lv8


気合・感化

自身の気合、心を仲間に伝わせる。HP及びSPを回復させる。

オートウェポン

自身の魔力を纏わせた武器を自在に操作することが出来る。質量により必要MP量が変化する

MPパサー

自身のMPを他者に分け与えることができる。

エリア・ゼロ

a専用必殺スキル 自身の生命の源部分の魔力までをも使用し、自身の絶対零度のレベルを+10させた程の威力の魔法を放つ。使用用途はある程度自由自在であるが、使用後は自身が消えて無くなる。


魔力体

HP、SPを持たず、MPのみで生きる。魔力を帯びない攻撃はすり抜けさせることができる。魔力を帯びた攻撃には弱い。


魔力変換・闇→光

自身が触れた闇魔力を光属性へと変換させる。魔力を変化させる訳ではなく、属性。例えば、炎魔力の弾に触れ、氷属性に変化させた場合、凍らせる炎、になる。このスキルは未だ曖昧、矛盾だらけであり、これによる矛盾が世界に悪影響(バグ)を与えかねない、通常存在し得ない力。大規模な変換でない限りは安全。



斬鉄閃を入れ忘れていたため追加しました。

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