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宿屋 アワーホーム

第zero話、キャラクター紹介をまとめて公開しましたので、ご確認いただけると嬉しいです

宿屋 アワーホーム


直訳で、私達の家、と安直な名前が付いた宿屋に入ると、

受付に水色の髪の小さな女の子が腕を枕にして眠りについていた

ライ「おい、起きろ」

ライが声を掛けると、少女は眠そうにしながらも意識を取り戻し、顔を上げ、ぼんやりと俺を見つめてきた

少女「えっと、、、どなたでしたっけ?」

ライ「お前、、、三日前契約したライ、いい加減覚えろ、、それから、こっちはフィア、俺の友人だ」

どうやら随分とぼんやりした子らしい

「よろしく、えっと、宿を探してるんだけど、、、今から部屋を取れるか?」

少女「、、、確かまだ空きがあったので、多分、、、く〜、、、」

寝たよ、、、っと、また忘れてた、どっちも返り血半端ないから、子供に見せない方がいいな

「ライ、血とかまずいだろ?この子の親は?」

ライ「ん?いや、居ない、因みに他の客も、一日中寝てる爺さん1人だ」

「お前、、、なんでそんな宿屋に?」

子供1人でどこまで運営出来るのやら、正直心配になってきた

ライ「値段がくっそ安いからだよ、他のとこの四分の1程度で済むし、俺は一ヶ月契約したから、更に安くなったし、飯はまあ普通、設備も普通だし、借りれる部屋が四部屋しかないこと以外最高」

え、、、やっすいな、、、それは確かにありがたいし、ライが普通、と言えるような所なら問題ないだろう

「あ〜、部屋借りたいんだけど、いいか?」

少女はボケ〜っとしつつ、また起きて、一瞬驚いた様に目を開き

少女「かしこまりました、、、お部屋に案内します、ライさんはお風呂に入ってきてください」

ライは一言、おう、と返事し、風呂場があるらしき部屋に入って行った

、、、血とか見ても平気なのか?結構な量だが

二階に上がり、一番奥の部屋に案内される

少女「この部屋でいいですか?」

「ああ、問題ないよ、、、大丈夫?」

少女は何を言ってるのか解らない、と言う様に首を傾げる

「いや、こんな見た目してるからさ、ちょっとショックかな、と思って」

少女「、、、別に平気です、問題ありません」

、、、まぁ、寝起きで見たからびっくりしただけなのか?


意外となかなかの広さだった宿屋の設備の説明を受け、ライの後に風呂に入った


、、、ふぅ、、、と、湯船に入って疲れを癒していたら、、、気付いたことがある

、、、着替えどうしようか

因みに、最初の服を脱いだら、シャツとスパッツを着ていた


少女「湯加減はどうですか?」

脱衣所に少女が入ってきたようだ

「凄くいいよ、、、えっと、そういえば名前聞いてなかったね」

シア「、、、シアです」

「シア、か、えっとシア、、実は、替えの服を持ってないんだけど」

シア「心配ありません、一時間もすれば、洗濯が完全に終わって元通りになります」

あ、そこらへんは便利にしてくれてるんだ

「あ〜、んじゃ、一時間入ってることになるのかぁ、、、」

シア「なんなら、私の服を貸しましょうか?入るか分かりませんが」

シアは125cmぐらいだっただろうか?約20cm差は厳しいと思うんだが、、、

「ありがたい話だけど、遠慮しとくよ」

そういやライは着替え持ってたな、、、言ってくれればいいのに


一時間経ち、洗濯機の中から装備を取り出して着て、居間に移動する

ライ「おせぇからもう食っちまった」

ライはメニューウィンドウを眺めていた

「お前、、、着替え必要なら言ってくれれば良かったのに」

ライ「俺も最初一時間待ったんだ、お前にも気分を味合わせてやったんだよ感謝しろw」

今日は仕方ないが、寝る時のパジャマ的なのもいるな

台所からひょこっとシアが顔を出してきた

シア「フィアさん、ご飯は?」

「あ〜、、、貰えるかな?もう、すごいお腹空いてるんだ」

シアは台所に顔を戻し、ささっと準備すると、数分程で食事を持ってきてくれた


「お、チャーハンか」

早速一口食べてみる

シア「、、、どうでしょうか?」

トレーを胸に抱えたまま、シアが尋ねてくる

「ん、美味しいよ」

悪いがグルメリポーターじゃないんでな、美味いか不味いか、ぐらいしかコメントできん

それを聞いて安心したのか、だが表情を崩さずにそそくさと台所へと戻って行った

ライ「そういやお前、ステータス見せろよ」

「え〜、、、別にいいけど、そしたらお前も見せてよ?」

チャーハンを片手で食べながら、メニューウィンドウを開き、交換した


ライ=ミック Level 3

筋力 8 敏捷 9

防御 12 攻魔 14

回魔 5 体力 11

戦才 14 魔才 15


「ごふっ」

あまりのステータスに吹き出しかけてむせてしまった

ライ「お前、、、ステータス高過ぎんだろ!」

「お、おう、、、つかお前、、、モラルなさすぎんだろ」

笑いながらお互いそう言い合ったが、、、こいつ、モラル無さすぎんだろ

ここまで低い奴はそうそういないだろう、、、まぁ、ある程度低いことは予測出来ていたが

ライ「うっせ、いいんだよ、魔法使わねえから」

「え?魔才結構あんのに?」

ライ「ああ、それよか銃剣だろ、銃ぶっ放したいっての剣で斬りたいっつう夢を両方とも叶えてくれる、、、魔法使うとしたら、よほど強いのが来たら、か飽きた時だな」


シアのステータスも見たい、と思ってしまったが、、、嫌がるか?

、、、自分は少なくとも嫌かな、ステータスで態度変えられたくない、、、てかそもそも、NPCはメニューウィンドウ開けるのか?


チャーハンを食べ終え、皿を台所へと運んだ

シア「わざわざ持って来なくてもいいですよ?後で回収するので」

「いや、面倒だろ?気にしないで、、、あと、美味しかった、ご馳走様」

シアの頭を優しく撫で、皿に水を漬けて台所を離れた


、、、今の、リアルでやってたらロリコン扱い&警察行きだったろうな、、、


部屋に入り、今日一日の事を振り返る、、、

、、、やっぱり、割と男口調っぽかったな

もう少し直さなければなるまい

部屋借りたいんだけど、いいか?

じゃなくて、部屋借りたいんだけど、いい?

一文字変えるだけでもそこそこ印象は変わるだろうし、、、意識していこう


次の日

城の中に入ると、王の間に即通された

王「おお、よく戻ってきた、、、して、宝はあったか?」

メニューウィンドウから水晶ドクロを選択し、渡す

王「おお!それこそまさに、私の求めていた水晶ドクロ!、、、それを譲ってくれ」

「その前にひとつ聞きたいんだけど、いいか?」

兵士A「貴様!王に対して無礼だぞ!」

あ、やべ、、、て、口調?それとも渡さずに質問を投げようとしたからか?

王「よいよい、、、して、なんじゃ?」

「何故こんなものを求めていたのですか?、、理由を聞いても渡しはします」

一応、バックストーリー的なのも聞いておいた方がいいだろう、という判断の上での行動だ、、、何か他のイベントのフラグになるかもしれないし

王「ふむ、、、この話は内密にな、、、その水晶ドクロは、我がサウザンドリーフの前々王女のドクロなのだ」

、、、?取り敢えず続きを聞こう

王「今から百年程前、、、数が異常なまで増えたゴブリンは、我が国に侵攻してきた、、、無論、勝利したそうじゃが、、、報告に参った兵士が突然王女に噛みつき、、、王女をゴブリン達の元へ連れ去っていった、、、その時に殺された王女は、魔力にとても長けていた、、、故に、自身の魔力の源である、脳だけは守ろうと、死してなお、自身の頭を水晶化させた、、、らしい」

、、、成る程?、、、脳を食べられたらまずかった、のか?

王「何故脳を水晶化させる必要があったのか、何故その兵士がゴブリンの下についていたのか、それらは解らん、が、王女は民に愛されていた、故に亡骸だけでも回収すべきと考え、冒険者を送ったのだ」

「成る程、、、分かりました、お話して頂き、感謝します」

水晶ドクロを王に渡した

王「報酬はそこの兵士から受け取ってくれ」

それだけ言うと王は部屋を出て何処かへ行った


兵士が何処からか宝箱を持ってきて、中身を受け取る

、、、所持金が二倍程になった

、、、もう百万超えたな、、、結構簡単に金手に入るな、、、

いや、王国のクエストだから、みたいなのもあるのか?


後で聞いた話だと、やはりライが聞いた連中は、僅かにしか報酬を貰えなかったらしい、、、未達成は未達成でも、物は持ってきたから、一応報酬は出るってことか


ライ「いや〜稼いだ稼いだ」

海「だなあ」

城から街へ移動しつつ、前を歩く二人が満足気に話していた


リア「フィア、ちょっといい?」

「ん?どうかした?」

リアの方を振り返ると、リアが俺から目を逸らしながら、メニューウィンドウを操作すると、

俺のメニューウィンドウが勝手に開き、メッセージが現れる

リア からフレンド申請が届きました

フレンドになりますか?

YES NO


「これって、、、」

リア「な、なによ、、、ダメなわけ!?」

あ〜、、、懐かしい、、、リアルでゲームしてた時、フレンド申請を貰ったらすげえ嬉しかったなぁ、、、

こうして目の前で照れながら送られると、何倍も嬉しいが

、、、死地から一緒に生還したからか、、、最初は結構人見知りっぽかったのに、、、可愛いな

「いや、嬉しいよ、、、改めてよろしく、リア」

YESをタッチすると、

リア とフレンドになりました!

とメッセージが現れ、ウィンドウは閉じた

「あ、そうだ、あのふた、、、ん!?」

先に向かった二人の方を見ると、

スライム状のモンスターが、街の中に侵入していて、それを見て二人が話しているのが見えた

昨日は居なかったよな?ゴブリンの襲撃にあった、とか言ってたし、襲撃イベントか?

という考えが浮かんだが、二人が落ち着いて話しているし、、、

二人は知っているのかと思い、小走りで二人の方に向かった


「なんでモンスターが街の中に?」

海「は?、、、あ〜、やっぱりチュートリアルで言われてねぇよなぁ、、、モンスターを仲間に出来るらしい、やり方はいまいち不明だが」

ライ「一応街中でもたまに見るぞ、、、まぁ、チュートリアルで全部の要素を言うわけないだろ」

、、、まぁ、それもそうか、、、

だけど、それを知らない人に、急に切りかかられたりしないだろうか?

「成る程、、、ちなみに皆、どんなの仲間にしたい?もしくはする予定か?」

ライ「やっぱりドラゴン的な感じのだろ」

海「あー、まぁ背中に乗ってみたいっつうのは解るけど、俺はあれだ、弱いやつを最強にしたい」

「むー、、、自分もゲームだったら海派だけど、、、人型の話せるようなのと旅したいかなぁ」

そんなことを議論すること数分

ライ「ん?リアさんは?」

海「お?」

キョロキョロと見回すが、、、リアの姿は見当たらなかった

「いないな、、、まぁ酒場かトイレとかだろ、んで、この後なにする?」

海「あ〜、、、俺彼女さんが今日来るんだよ、だから探すわ」

「おk、、、みため変えてないのか?彼女さんも」

海「さぁ?まぁとりあえず適当に探すつもり、、、お前らは?」

ライ「なんも考えてないけど、、、とりまレベル上げだろうなぁ」

「同じく考えてないけど、レベルあげ、クエスト、ぐらいしかないよなぁ、服とかの職人になるつもりもないし、、、あ」

割とシティエリア(ファンタジーエリアとは別の世界、解りやすく言うと、現実そっくりの世界、現実と同じく、会社とか、コンビニとか学校など)に行くわけでもないなら、やること、、、ない?

このゲーム、具体的な目的が、、、あるにはあるんだが、不可能に近いんだよな、、、いずれは挑みたいと思ってるんだけど

「、、、まぁとりあえず、装備を見直してくるわ、一撃死もありえそうで怖い」

ライ「あ〜、、、でも、モンスターからレアドロップで持ってる装備箇所出たら損じゃないか?」

「その時はさっき言ってた、仲間モンスターに装備させるか、売ればいいだろ」

それに、狩りばっかりじゃ飽きてしまうかもしれないし

ライ「それもそうか、オークションで売ればいいとか考えてなかったわ、、、んじゃ」

海「お〜う」

「んじゃの」

二人と別れ、最寄りの防具屋に歩いていった


防具屋に行ってみたが、あまり気に入る物は無かった

、、、さて、どうするか

千葉、、、サウザンドリーフは日本ワールドの七王国の一つだ

北海道のノースタシア

宮城のシェープテイン

東京のイースウェイ

千葉のサウザンドリーフ

京都のザーキナル

広島のレストラッド

宮城のパーレケープ


、、、多いな、、、因みにそれぞれの都市を移動する方法は、一万円でテレポート装置を使える施設があるので、それを使うか、徒歩しかない

それぞれの王国にはそれぞれの職人ギルド、クラス(戦闘職業)ギルドがあるらしい

、、、全ては覚えてないが、とりあえずサウザンドリーフには裁縫ギルドと槍術士ギルドがある

槍は興味ないんだが、裁縫ギルドは主に服系装備を作ってくれるギルドであるということで興味はある


ギルドに属して働く気がない俺でも、装備が欲しい時には活用すべきだろう、、、防具屋で事足りる場合もあるが

因みに、クラスギルドに入ることで、そのクラスにそったスキルを覚えられる、、、俺は暫くは別にいいや


、、、十万ぐらいで、一年はやってけるような装備を買うかな

、、、できるだけおしゃれなやつで


3月2日

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